三目並べという遊びがあります。3x3のマス目に○と×を交互に配置して、先に三つ並べた方が勝ちというアレですな。必勝法が確立していることと単純すぎるゆえ、対戦ツールとしては不十分なところがあります。
というわけで先日入力し終わったプログラムのご紹介。今回は「ヘンな三目並べ」。MSXファン89年6月号掲載の対戦型ボードゲームです。
本作は基本三目並べです。しかし「ヘンな」と冠するとおり、ただの三目並べではありません。交互に石を打ちあって先に三つ並べた方が勝ち、というのは同じですが、石を打つごとに、打った場所を中心にして、周囲の石の位置が点対称に入れ替わります。ですので入れ替わることを頭に入れて打っていかないと、三つそろえることは叶わず、自滅するなんてこともしばしば。マス目が4x4という時点でいわゆる三目並べとは違うのですが、さらに入れ替わりという「ひねり」を加えることで、三目並べをより頭を使うゲームに仕立てています。
おそらくは五目並べやオセロ同様、本作も全ての局面を洗い出して、最善手を定型化できるタイプのゲームなのでしょう。しかしルール変更のおかげでそれなりに複雑になっているので、軽い対戦ツールとしては十分な出来となっています。
既存のルールをアレンジすることでひと味を加えたり、異なったものにするのは、昔も今もゲーム作りではよく見られる手法です。
本作は二人プレイ専用で*1、プレイにはジョイスティックが必要です。ただしキー入力判定をする3行目のSTICK・STRIG関数に手を加えれば、コントローラーを譲り合う方式での操作に改造可能です。
*1:引き分けを目指して石を置いていけば一人プレイ用パズルゲームになりますぞ