何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

小湯山を歩いてきた

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キャンプ場より見上げたところ。
ここからあの岩のところまで登っていきます

GR IIIで撮影。Photoshop Elementsで縮小


 冬が終わり雪が解けてくると、そろそろ山に行きたくなってきます。というわけで足慣らしがてら、小湯山(こようざん)を歩いてきました。
 小湯山は高畠町の北の方、柏木峠の西の方にある里山です。標高は約800m。ただし山頂に至る登山道はありません。そのかわり南方の中腹に多数の石仏が建立されてあり、これを見てまわるための遊歩道があります。今回歩いてきたのはこの遊歩道です。去年となりの大洞山に登った際、この石仏群と遊歩道の存在を知り、次はこちらを見てみたいと願っていたのでありました。

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遊歩道入り口。右の広い方でなく左の細い方

 山の南にあるキャンプ場がスタートです。キャンプ場には立派な案内看板が立っているのですが、全体的に道は良くありません。というか廃道化寸前です。倒木はもちろん、今の時期においてさえ背の低い灌木が立ち塞がり、ところどころに残る案内標識はサビや倒壊で判然としません。さらに分岐や道跡がわかりづらく、気を抜くとどこが道だか見失いそうです。点々と現れる人の痕跡をつなぎつつ、終始それらしい道跡を慎重に追わねばなりませんでした*1。登山道がないのは大洞山も同様ですが、ややもするとあちらの方が状態がいいかもというありさまです(おい)。おそらく、永らく人の手が入っていないのでしょう*2


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 しかし道中は飽きることがありませんでした。奇岩巨岩が次々に現れ、その迫力に圧倒されます。そしてその大岩がなす岩窟には、無数の石仏が祀られています。なんでも江戸時代末期に庶民が奉納したものなのだとか。岩の上は眺めが良く、ふもとの小湯川に沿って田んぼが並ぶ様子や、丘越しに置賜の盆地なども望むことができます。
 そういやこの界隈には太古の人間が住んだ洞窟遺跡が点在しているのでした。近所の岩部山には三十三観音の磨崖仏がありますし、「映え」スポットとして人気の瓜割岩の公園もこの近くです。人間は古代より、岩が並び立つ奇勝に何かを感じ取ってきたのかもしれません。

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次々に現れる岩窟と石仏。歩く際はこれらが道しるべとなった。

 遊歩道はゆっくり歩いて2時間ほどで一周し、スタート地点のキャンプ場まで戻ってこられます。なかなかおもしろく歩いてきたのでありますが、虫もいなくてヤブが退けた今の時期だから比較的快適に歩けたという印象です。荒れるのは惜しいので、岩部山程度には整備されてほしいものです。

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締めはもちろん一好食堂さん。ここのラーメンうまいぜ

*1:地形図に道は記載されていません

*2:キャンプ場は水場の不具合で休止中だそうです。