先日ネタにしたとおり、現在アスキーの「アクションゲーム38」収録作品をせっせと入力中です。というわけで本編のトップを飾るのは「放火魔」ゲームです(おい)。
いきなり「放火魔」(苦笑)。二度の大学受験に失敗した浪人生が、その憂さ晴らしに幸福な家庭に火をつけて廻る、みたいなあらすじがあります。キャッチコピーは「放火はイケナイ!でも楽しい」。不謹慎ですなw
さておき本作はそのとおり、家々に火を点けて廻るゲームです。起動すると画面に16軒の家が表示されます。その全てに放火してやりましょう(おい)。火を点けるには狙った家の前で少し待つ必要があります。
それと同時に、ご町内を常時パトカーが巡回しています。これに捕まると当然アウト。パトカーはプレイヤーをつけまわしてきます。静止しているとその間にみるみる距離を詰められてしまいますので、うまく引きつけたり捲いてやるのが、安全に放火するコツです(たびたびおい)。
一見よくある追いかけアクションゲームですが、やってみるとさにあらず。それというのも本作は移動方式が独特なのです。
通常、マイキャラはカーソルキーの上下左右に対応して、右を押せば右方向へ、上を押せば上へ...といった具合に動くものです。しかし本作では上下方向には自由に動けません。左右方向にはカーソルキーを押したとおりに動けますが、上下方向に動くには、左右端から画面外に出なければならないのです。
画面外に出ると、プレイヤーは下の段の反対側の端から出てきます。最下段の端から外に出れば同様に最上段の反対側の端へ。少々頭がこんがらがりそうですが、このワープするような上下移動こそが本作の工夫です。プレイヤーはパトカーの捲き方や火を点ける手順を考えながら浪人生を動かさなければならず、そこに面白さが生まれています。リストは40行程度と短めながら、面が進むほどパトカーのスピードが増し、さらに面白くなるところも抜かりがありません。
本作は全てのキャラクターをスプライトで表示しています。そのためMSXのスプライト水平方向表示制限のせいで、パトカーが家の脇に来ると消えます(汗)。PCGを使うなりすれば簡単に解決できる問題なんですが、まぁ、簡単な命令文だけでアイディア重視のゲームを作ることが趣旨の作品ですから、ご愛敬ということにしときましょう(おい)。