何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

とにかく速いマシン語ゲーム~その2

 ポケットバンク収録のマシン語作品はまだあります。今回は残る2本「ドライブゲーム」「モービーディック」のご紹介です。


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 「ドライブゲーム」は昔ながらのスクロールゲーム。プログラムポシェットの「DOWNDOWN」に代表される、縦スクロールで迫ってくる地形をキー捌きでかわしていくタイプのゲームです。シンプルなゲームながら、任意にスピードを決められたり、コースデータを変更できたり、何より完走するとエンディングがあるなど、ちょっと作りが良いです。


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 「モービーディック」は小説「白鯨」に着想を得たらしいアクションゲーム。しかし内容は全く違います。タコを操り白い鯨をやっつけるというゲームなんですが、ルールが少々特殊です。
 プレイヤーが操れるのはタコ壺のみ。できる操作はタコ壺の移動と、中からタコを放つのみです。
 放たれたタコはタコ壺を追いかけて移動します。この特性を利用してタコを誘導し、画面内全てのクラゲと接触させると、クラゲが鯨に突撃して代わりにやっつけてくれます。ちなみに鯨とタコがぶつかるとスコアが減り、0になるとゲームオーバーです。スコアは体力のかわりでもあるわけです。


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 作りはわりとおおざっぱで、練り切れていない部分や意味のないフィーチャーが目に付きます。ただしメインがマシン語だけに動作は至って快適。このゲームも演出には凝っていて、背景がスクロールします。白鯨と言ったら「ハーモニー」と「止め絵繰り返し」だろ(おい)。


 この叢書に掲載された作品は、内容こそシンプルながら、どれも操作性が良い上に、力の入った演出が目立ちます。動作速度で格段に優位にあるマシン語プログラムならでは、と感じさせてくれます。