何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

肘折に行ってきた


GR DIGITAL IIIで撮影


思い立って、午後から肘折温泉に行ってきました。
目的は先日通れなくなった県道57号線に替わる連絡道の確認。
通常は国道458号線で温泉街入口近くまで行けるのですが、
温泉街に至るその先の県道区間が土砂崩れで不通となったため、
現在肘折に行くには大蔵村塩地区から柳渕・深沢を経由して
肘折郵便局近くに抜ける代替路を通らなければなりません。
場所でいえば銅山川を挟んだ国道の向こう、日陰倉の反対側。
こちらに道があることは何となく知っていて、かねてより気になっていたのですが、
これも何かの機会だと走りに行ったというわけです。





里の方はだいぶ雪も溶けたのですが、さすが日本有数の豪雪地帯、
肘折のあたりはまだまだ雪が残っており、道路の脇には雪の壁ができていました。
代替路は県道313号線・農道・県道57号線*1の3本の道路を乗り継ぐもので、
見通しの利かない狭隘区間もあり、国道ほど気楽には走れません。
とはいえところどころから見られる銅山川の渓谷や日陰倉の断崖、高原等々、
風景には非常に恵まれており、ツーリングで走るに良さそうです。


県道57号線は戸沢村の古口を発し角川経由で肘折に至る道です。
現在でこそ国道458号線にその座を譲りましたが、
大正時代に開通した頃には、古口駅で降りた湯治客が
肘折に向かう主要道でもありました。
ですからそんな道が国道458号線のバックアップとして
機能している現況は、本来の面目躍如といったところでしょうか。





いで湯館に入ろうと思ったら今日は休業日だったようで、
急遽カルデラ温泉館に変更。災害のせいか平日の昼さがりだったせいか
荒井の他に客はなく、内風呂と露天風呂をほぼ貸し切り状態で、
ゆっくり長湯を楽しんできたのでありました。
こういう場所を満喫するなら、繁忙期をはずすに限ります(笑)

*1:崩れて通れなくなったのは終点付近。温泉街から深沢に至る区間は問題なく通れます