何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

最上川美術館に行ってきた




 開催中の企画展がおもしろそうだったので、最上川美術館に行ってきました。
 美術館は村山市の大淀、よく最上川を見下ろせる高台にあります。というか以前登った低い方羽黒山のふもと(おい)。
 存在自体は以前から知っていました。そのむかしさくらんぼカントリークラブの方からたまたま迷い込んだ際に「発見」し、以来、瀟洒な立地の瀟洒な建物だなと気になってました。





 開催中の企画展は、山形の山岳に関するもの。県ゆかりのイラストレーターと造形作家さんによる山形の山を扱った作品を、見比べながら鑑賞できるというものです。イラストは登山ガイドでも使われる精緻な鳥瞰図。模型は地形図から山を立体化して彩色したという手の込んだもの。展示された作品は月山鳥海山に二口山塊、船形連峰、神室山等々。荒井も何度か出入りしている山域だけに、実際に歩いて知っている地形をおもいだしながら、そうそうこうだよな、こうだったっけとおもしろく見物してきました。





 もともとこの美術館は、洋画家真下慶治の記念館です。最上川に魅せられ生涯をかけて最上川を描き、最上川をよく見下ろせるこの一角にアトリエを構えていました。常設展では彼の最上川を描いた作品が見られます。作品に描かれた最上川はいずれも「あぁ、こんな風景あったよな」と、どこか見覚えがあるもので、最上川はどこを取っても絵になるのだなと感じ入ったのでありました。





 展示物はゆっくりじっくり鑑賞できるほどの量で、立地は抜群です。どうしてこれまで来ていなかったのでしょう。気になる場所はさっさと訪ねるに越したことはない、とつくづくおもわれました。