何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「怪しい迷路〜imager〜」




 「グインウルフ」が打ち終わったところで、今度はこんなプログラムを入力してました。
 今回紹介する「怪しい迷路〜imager〜」は、電波新聞社の「MSXMSX2プログラム大全集」収録のMSX用アクションゲームです。オールBASICでマシン語は一切使ってませんが、プログラムを配置している領域がFDDワークエリアを侵食しているため、やっぱりテープ専用となってます。





 煽り文句は「追いかけゲームの最高峰!!」。そのとおり、当時よくあった固定画面タイプの追いかけゲームです。
 イメージとしては「クインティ」「らぷてっく」「ナイトムーブ」を足して割ったかんじ。主人公「コルロック」を操り、画面内にいる敵をジャンプで踏んづけて全滅させれば面クリア。敵にぶつかったり穴に落ちるとワンミスとなります。


 画面内には様々なパネルが落ちていて、踏んづけたりすることで様々な効果が得られます。
 効果は敵を足止めしたり、地形を元に戻したりといった便利なものから、ジャンプできなくなったり、マップが見えなくなったりといった困ったものまで。
 さらにただ上を通過したとき、ジャンプで跨いだとき、ジャンプで踏んづけたときで挙動が変わったりするので、状況に応じた使い分けが必要となります。
 基本は「ジャンプで敵を倒していくゲーム」です。このジャンプやパネルを活かした面設計が巧く、各面立ち回り方を考えないと、クリアできないようになっています。
 この手のゲームは、いかに単純明快、かつ深みのあるルールを実現できるかにかかっていますが、本作はこのルールがよくできているなと感じます。





 すばらしい物を備えつつも、MSXデフォルトの背景・周辺色設定にフォント、そして殺風景で味気ないキャラクターという、当時の基準でもしょぼいグラフィック、そして何より操作性の悪さが残念。
 「チェッカーフラグ」では、「スバラシイ!!」「最高」「ROMに焼いて販売したい」と、影さん編さんはもちろん、あのDr.Dでさえ激賞してますが、この手のゲームの命とも言える操作性がすこぶる悪いためアクションゲームとしては「?」と言いたくなる部分が多いです(おい)。
 このあたりは基本BASICというベーマガ投稿作品の限界でもあったのでしょう。
 しかしこのゲーム、やはりルールの完成度が非常に高いです。操作性を上げれば市販ゲームとして通用する内容だと思います...というか操作性が良くて綺麗なグラフィックのバージョンで遊んでみたい!