松下が新たに売り出す炊飯器「SVシリーズ」の最大の特徴は「火力」。かまどの仕組みを徹底的に研究した。金属でできた内釜の外側を断熱性が高い2種類のセラミックで加工し、ふたの部分の密閉度を高めて蒸気や熱が逃げないようにした。これにより中の熱量を10%高め、お米の表面にはりがありながら、ふっくらした仕上がりに炊くことができるという。 2種類の「おこげ」をつくる機能もつけた。店頭価格は11万円前後を想定しており、同社が販売している従来の最高級品7万〜8万円を大幅に上回る。
荒井が今のご時世にわざわざFM3Aやローライ35を使っている大きな理由が、
マニュアル露出のやりやすさ*1であることは、これまで書き散らしているとおりです。
さて、それだけの性能を誇る炊飯釜を生み出した開発者の方々には
惜しみない賛辞を贈りますし、その努力と技術力には大いに敬意を表するところですが、
11万円の炊飯釜が目指しているものは、実は竈と釜と腕さえあれば、
きわめて安価に実現できるものだったりするわけです。
自動機械の多くは、それまで人間がやっていた手仕事を
確実に再現できるようにしているわけでして、それはすばらしいことではあるのですが、
こうしたプレミアム家電品や、自動化の進んだ写真機等を見ると、
だったら人間が腕でやった方が早いのでないかと荒井は思ってしまうのでした。
どこかの童話には、週で53分の節約になるのどの渇きの薬の話が出てきましたが、
一方で技術の進歩とはそういうものなのかもしれません。
11万円は自分がFM3A一式買った額です荒井でした。
*1:というかマニュアル撮影が大前提です。