何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

与蔵峠に行ってきたふたたび


先日行った与蔵峠に、また行ってきました。
今回は予定どおり、平田側の探索が目当てです。


旧平田町側から登る場合、まずは田沢川ダムのお膝元、坂本集落から、
山元林道を走っていくことになります。
かつての古い道筋は、ダムのすぐ近くに通じているのですが、
それらしい場所はもはや藪に埋もれ、草刈り機でもなければ通れないという有様でした。
現在の道筋は、鉄塔管理道開鑿のついでにできたもののようでして、
近場の鉄塔から峠に連なる尾根筋を渡るようにして切られてあります。


さて、肝心の平田側登山口は起点から5キロ強ほど林道を東に入ったところ、
「沼尻沢」という沢を渡ってすぐのところにあります。
一応案内標識があるにはあるのですが、外れてしまっていて、注意してないと見落とします。
さいわい、荒井の手持ちの地図には取り付き部分だけ点線が記載されていたことと、
先日下見をしておいたおかげで、難なく見つけることができました。


取り付き部分はまるっきりの鉄塔管理道で、よく刈払いされていましたが、急な登りが続きます。
ところがそれも鉄塔までで、そこから先は少々藪に埋もれたような踏み跡を追っていくことになります。
荒井の地形図には、鉄塔までの道筋は載っているのですが、そこから先がありません。
踏み跡と地形図を頼りに心細く進むうち、地面に落っこちていた
「→与蔵沼」の看板を見つけたときはほっとしました。
平田側は鮭川側よりも取り付きがよくないせいか、あまり手入れがされていないようです。


全体的に急な登りが続きますが、踏み跡を見失うこともなく、歩きはじめて30分ほどで、
見覚えのある与蔵沼に着きました。
曇り空のせいか、休日だというのに、やっぱり荒井以外に来ている人はいませんでした。
前回見ていなかった平田側の旧道の方も少し歩いてみましたが、
五分ほど進んだところで道があやしくなり、そこで引き返してきたのでした。


今回は前回とは逆に、山元林道から羽州湯の里線を経由して羽根沢に出て来ました。
その途中で、庄内から林道経由で羽根沢温泉に行くという方とも会いました。
林道はかつての与蔵峠同様、庄内と最上を結ぶ道として浸透しつつあるようです。


ついでに、林道には15キロほどの未舗装区間がありまして、思う存分砂利道走行が楽しめます。
峠・温泉・砂利道・名所旧跡が好きという方には堪えられないこと請け合いです。