Wikipedeiaを見ていて、なるほどなと思う記述がありました。
山口百恵の「いい日旅立ち」は、卒業式や結婚式など、祝いの席で流されることが多いのですが、
作曲者の谷村新司曰く、あれは門出を歌う曲ではないとのこと。
さっそく歌詞を確かめてみると、確かに傷心旅行とでもいった趣でした。
そういやJR東日本の宣伝では山下達郎の「クリスマス・イブ」を、
聖誕節には電車に乗って恋人に会いに行こうなんてかんじで使ってたりもしましたが、
あれは恋人との再会を喜ぶ曲ではなくて、全く逆、
男が一人寂しく過去の恋と訣別する様を歌った曲です。
そもそも「きっと君は来ない」だの「心深く秘めた思い 叶えられそうにない」だの、
逢瀬を楽しむ男女に贈るような曲でないことは、
ちょっと歌詞の意味を考えればすぐにわかることではないのかと*1。
曲調や題名、詩の一節に惑わされがちですが、それが何を歌ったものかを味わわなければ、
その曲を聴いたことにはならんのだと思う荒井でした。
*1:むしろ「真心こそが一番の贈り物」と歌う[]「My Gift to You」[]のほうが趣旨には合っている。