何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「マチルダBABY」

ここしばらく打ち込みプログラムネタが途切れていたのは
こいつ↓を入力していたからです。





で、今回紹介する「マチルダBABY」は徳間書店の「FOR MSXベスト50」に収録された
アクション迷路ゲームで、元は「テクノポリス」に掲載されていた作品のようです。
一部マシン語使用で、さらに面データがディスク領域を侵食してるのでテープ専用。
題名はサザンオールスターズの曲が由来です。
なんでも作者さんはペンネームを「桑田佳祐」としているほどのSASのファンで、
その曲をゲームのタイトルとして借用したのだとか。
ちなみに作者さんは男だそうですが、紹介の文章とイラストがやたらオネエっぽいです。





さておき、ゲームは主人公のミークンを操り、
迷宮に囚われた恋人マチルダを助け出すという内容です。
ゲーム内容はもちろん、お化けが出てきたり斧が出てきたりするあたりも
「マチルダBABY」の歌詞に着想を得ているのでしょう。
カゴに囚われたマチルダを押し、出口まで運べば面クリア。
随所に落ちている斧や爆弾、青いブロックはお助けアイテムで、
これを利用しながら壁を壊したり、お化けを足止めしたりしながら、
敵に捕まらないよう、クリアを目指していきます。
まぁ、ブロックを押して所定の位置まで運ぶという、
当時よく見かけたタイプのゲームと言うのが、一番通りがいいでしょう。





この作品、見た目のかわいらしさとは裏腹に、
アイテム配置やゴールの位置など結構運任せなところがありまして、
BASICゆえの速度の遅さや時間制限等も手伝って、難易度は高めです。
よほど運が良ければ、上のスクリーンショットのように
敵が壁に閉じこめられて出てこられないなんてこともありますが、
たいがいはプレイヤーに不利に働きます(苦笑)。
乱数制御はこの時代のゲームの常套手段でした。


他にも本作では敵の行動パターンがあれこれ用意されてまして、
ランダム効果と併せてプレイヤーを悩ませます。
いかに敵の動きを読み、時には利用しつつ、有利に立ち回るかが本作のポイントで、
敵をうまく捲けるようになると、先の面が拝めるようになります。
パターンを構築するよりも、機転を利かせて臨機応変に対処していくタイプのゲームですね。





それでも解けないという方や、簡単すぎて張り合いがないという方は、
エディット機能が付いてますので、自分で好きな面をこさえることもできます。
当時、この手のゲームにはエディットモードが付くのがお約束でした。
最近はこういうタイプのゲームをあんまり見かけなくなりましたねぇ。