何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「みてろ」




 というわけで本日は打ち終わったMSX用プログラムのご紹介。前回と同じくログイン86年10月号より「みてろ」です。
 有り体に言ってオセロ/リバーシゲームです。ルールの説明は略。対COM対戦可能ですが、売りはウォッチモードです。コンピューターどうしが対戦する様をひたすら観戦できるので、「みてろ」という題名が付いているわけですな。





 プログラムはメインのBASICリストと、思考ルーチンを受け持つマシン語リストの2本からなります。2本合わせても1ページ少々に収まる短さ。入力しやすいのが良いですな。マシン語の恩恵か速度は上々。長考時もさほど待ちません。観戦時は終盤になるほど展開がスピーディーで、あっというまにターンが切り替わります。
 ちなみに一人プレイでやってみたら、荒井はなすすべもなく大敗しました。いいんだよ!荒井はオセロ弱いんだよ!!(号泣)

うしろの女神さまは気にしないこと

 対戦可能ですから、ソフト同士を対戦させて楽しむなんてことができます*1。というわけで去年入力した「PLAY WITHOUT PREJUDICE VOL.1」と対戦させてみました。すると結果は「みてろ」の大勝。思考ルーチンの強さはなかなかのもののようです。盤面を見るに、隅をできるだけ取りに行かない方針で打つ手を決めているとおもわれます。

燦然と輝くSEINの文字。XAINでもZAINでもない!

 ところで本作もプログラムオリンピックの出品作です。出品者はかのザインソフト。「トリトーン」や「未来」等の作品で知られるあのザインソフトです。制作は楫泰行さん。MSX版「トリトーン」や「アラモ」を手がけた腕利き制作者さんです。
 その後ザインソフトは無茶な経営・開発方針でもたたったのか、実力派スタッフが続々と離脱し、社名同様、急速に迷走を始めます。本作はその直前に発表されたもの。ですからこれもザインソフト全盛期の作品ということになるのかもしれません(おい)

*1:石の色が任意に選べないため、他のソフトと対戦させるときは、盤面を反転させた状態を入力するといった工夫が必要です。