何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

歳末一画面プログラム祭りファイナル~その7

「RUN RUN RUN」

 歳末一画面プログラム祭り。本日は前回に続いてMファン91年6月号掲載作品分からです。


 「RUN RUN RUN」(91/6)。上から車が降ってくるタイプのクラシカルなレースゲームです。ライバル車にぶつからないよう走り続けましょう。走行距離が得点です。アクセルをふかすと加速して得点も伸びますが、ライバルをかわしづらくなります。

クラッシュ! 爆風のエフェクトがMSXらしいですな。

 しかしライバルの動きはイヤらしく、こちらを追い詰めるように迫ってきやがります。アクセルをふかさずとも程なくクラッシュしてゲームオーバー。自車を中心に赤い爆風が広がり、いかにも心臓に良くないです。
 ゲームは良くも悪しくもクラシカル。荒井は速攻で飽きました(泣)。

「大回転」

 「大回転」(91/6)もクラシカルなスキーゲームです。スクロールして迫ってくる旗のターゲットをクリアしながら滑っていきましょう。14の旗門を通過するとステージクリアです。
 この手のゲームでは、単純に漏れのないよう旗を拾っていくというルールのものが多いのですが、本作は違います。旗の左右を交互に通過しなければなりません。最初に旗の左側を通過したら次は右、その次は左…といった具合にターンしていかないとゲームオーバー。慣性の効いた挙動や妙に向きによって変わるスプライトパターンはもちろん、この左右交互にクリアすべしというルールが、単調さを救うとともに、ゲームにそれらしいリアリティを与えています。

「ポンポン突撃隊」

 「ポンポン突撃隊」(91/6)。最大3人プレイが可能な対戦競争アクションゲームです。ポンポン突撃隊ことポン太ポン次郎ポン子3人のメンバーを操り、ゴールを目指しましょう。コース上には障害物が散らばっています。これにぶつかったらスタートからやり直し。一番最初にゴールにたどり着いたプレイヤーの勝ちです。
 突撃隊のメンバーはヨッパライ式に操作します。挙動はすこぶる高速です。すぐ障害物にぶつかるので頻繁にスタートに戻されますが、高速でテンポが良いため、それほど苦にはなりません。
 一人で遊ぶときはタイムアタックを目指すことになります。やはり本作の真骨頂は対戦プレイでしょう。編集部は「異様に白熱する」と紹介していますが、例によって対戦してくれる相手がいないので確かめられないのが残念だぜ(泣)

「超隕石」

 「超隕石」(91/6)。「超兄貴」のような題名ですが「スーパーいんせき」と読みます。飛来する隕石から町を守るゲームです。スペースキーを押すと画面右下のビーム発射機からビームが発射されます。隕石に命中させれば落下を阻止できます。しかしスーパーな隕石だけに砕けることはなく、跳ね返って飛んでいきます。やがてまた落ちてくるので、再びビームを撃ち、隕石にぶつけて…ということを繰り返しましょう。阻止した回数が得点です。
 発射機の位置は固定です。パドルのように自在に動かすことはできません。隕石を跳ね返すには、落ちてくるタイミングに合わせてビームを放ってやらなければなりません。狙い越しというやつですな。
 隕石を阻止するゲームとしては「ミサイルコマンド」が有名ですが、それとは全く異なります。編集部がコメントするとおり、実質的には古典的なテニスゲームです。それにシューティングの要素を加えたところが工夫でしょう。

「しかく」

 「しかく」(91/6)。四角形のブロックを放り投げ、「着地台」ことコラムの上にうまいこと積み上げましょう。より積みあげるほど高得点です。積める判定があるのは各列最上段のみ。コラムは3つあります。右の方の列に積むほど高得点です。
 ブロックを放り投げるには、カーソルキーの左右で発射台をずらして角度を決め、スペースキーで発射台を沈めて溜めを作り、投げるパワーを決めます。この一連の操作がなかなか感覚的で、放り投げているというかんじがあります(その分狙って乗せるには慣れが必要ではあるが)。色とりどりのブロックを積んでいくだけのゲームではあるのですが、まるでシンプルに積み木を積み上げるような、感覚に訴えかけるおもしろさがあります。


 同号にはもう一本、Nu~さんの1画面プログラムが掲載されています。こちらはまた後日ご紹介いたします。