何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「百発百中」

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 本日もMSXプログラムネタ。今回はMファン89年9月号から「百発百中」です。
 自作プログラム界では、クレー射撃ゲームもよく見かけるものでした。ただし定番ゲームは誰が作っても同じようになりがちです。どうやって他との違いを出すかも重要なポイントとなりました。
 この「百発百中」はそんなクレー射撃ゲームですが、他とはひと味違う味付けがされています。


 数あるクレー射撃ゲームと違い、本作の照準は上下にしか動かせません。それもカーソルの上を押せば上昇、離せば下降というもので、自在に操れるものともちょっと違います。そのかわり同じものが左右に二つ並んでいて、どちらでも狙えます。ガンダムの頭部バルカン砲みたいなもんですな(おい)。この照準でクレーを捉え、どんどん撃ち落としていきましょう。一局につき発射されるクレーは20枚。弾は連射可能ですが、外すと命中率のカウントが下がりますので、「百発百中」を狙うなら無駄撃ちは禁物です。

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右側で命中! 近い方で墜とすのが高得点の鍵だ。

 右側が追いつかなくても左側で捉えて墜とすということも可能です。弾は撃った瞬間に着弾するので「狙い越し」は不要ですが、照準の動きにクセがあるので、クレーの動きを読むことは必要です。
 照準の性能は左右とも同じです。ただし巧いのは、クレー射出口に近い右側で当てた方がはるかに高得点だということ。左側は狙いやすいかわり、得点もそれなりです。左右で得点に大きな差を付けることで高得点を狙わせるというプレイヤーのくすぐり方も実にニクく、他とはひと味違うものに仕上がっています。