かつてセガの「スペースハリアー」は、当時のマイコン少年に、とてつもない衝撃を与えました。マイマシンでスペハリの迫力を。そんなわけで、スペハリを意識したような自作3Dアクションゲームも、当時のパソコン雑誌には数掲載されたものですが、今回ご紹介する「ON THE WAY」(Mファン90/5)も、そんな3Dゲームです。
スペハリのごとく、飛行艇が地平線に向かって飛んでいます。奥からは敵ロボットが飛んできます。敵ロボットを避け、ひたすら飛び続けましょう。ロボットにぶつかったらゲームオーバー。それまでの飛行時間を競います。
正直、この手の自作3Dゲームはごまんと存在するので、目新しさはありません。内容も単純なので瞬く間に飽きます(おい)。しかしこの作品が他より優れているのは、そのスピード感とスリルです。
マシン語を背景描画に使用しているため、表示は至って高速。駒落としのごとく迫ってくる敵はなかなか見極めづらく、すぐぶつかりますが(おい)、このおかげで逆にスピード感や間一髪でかわすスリル、ゲームのテンポが上がっていることも確かです。
本作はとにかくスピードが命! 猛スピードでぶっ飛ばす気持ちよさと敵をかわし続けるスリルを手っ取り早く味わうなら、これほどうってつけの作品もないでしょう。