何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「LANDING」

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傾きすぎだ(泣)

 タイトーの「ミッドナイトランディング」といったらフライトシミュレーターの歴史的名作ですが、果敢にもMSXでその再現を試みたゲームがありました。というわけで今回ご紹介するのはMファン89年12月号より「LANDING」。タイトーの「ランディング」シリーズが人気を博していた当時の作品です。

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首尾よく機体が安定。あとはこのまま着陸するだけだ。

 一言で言えば本作はなんちゃって「ミッドナイトランディング」です。飛行機を操縦し、制限時間内に着陸を成功させましょう。無事成功すれば残り時間に応じてスコアが入り、次の面へと進みます。
 着陸するにはメーターを見ながら機体を滑走路に対して水平に保ち、そのまま高度を下げればよいのですが、制限時間がギリギリなので悠長にはやってられません。しかも繊細に操作しないと機体が安定しないので、何度も練習しないとなかなかうまくはいきません。
 滑走路は黒地に白いラインで表示されます。MSX2のようなグラフィックですが、なんとMSX1用。描画はなかなか高速ですし、必要最小限なグラフィックが、かえって夜間飛行っぽさを出しています。

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着陸成功。慣れないとこの画面を拝むのも難しい。

 プログラムは1画面。もうこれ以上はないというほど余計なものがそぎ落とされ、相当にデフォルメされた内容です。とはいえ作者さんは「トップランディング」の練習用にこのゲームを作ったそうで、おかげで6面ぐらいまで行けるようになったそうですから、フライトシムとしての核心部分はそれなりに押さえているようです。