今年はまじめに入力しているおかげで、例年よりプログラムの入力がやたら進んでます。というわけで今回もMファン89年6月号から「DON'T STOP」をご紹介。
ジャンル名は不明ですが、コナミの「クレイジートレイン」や、ブローダーバンドの「ディアブロ」等々、軌道を入れ替えボールをゴールに導くゲームというのは古くからありました。当ブログでも以前「DIAMOND FIELD」なんてプログラムを紹介してますな。本作はそういった軌道入れ替えゲームに属する作品です*1。
画面上には矢印付きのパネルが敷き詰められています。その上を転がるボールをゴールまで導きましょう。ボールは矢印の向きに従って進みます。外周やところどころにある落とし穴から転落したらアウトです。
プレイヤーは任意のパネルの矢印の向きを変えられます。ボールがコースアウトしないよう、適宜矢印の向きを変えてやらねばなりません。面が進むほど落とし穴も増え、矢印の配列もイヤらしくなります。時間制限は各面60秒。ですので悠長に考えてもいられません。
全20面でオールクリア。しかし1ミスすると即ゲームオーバーというなかなかに厳しい仕様なので、エンディングを見るのはなかなか大変です*2
15パズルのようにパネルを入れ替えるという操作こそありませんが、コースを読むパズル要素と、先回りして素早く矢印を入れ替えるアクション要素を備えており、それらはまさに伝統的な軌道入れ替えゲームの特徴です。
悪く言えば可もなく不可もなく。よく言えば地味ながらそつがない。突出したものはありませんが、良心的な作りでちゃんと遊べるのがファンダムらしいところです。
この作品もかつて「ザ・リンクス」でダウンロードできたはずなんですが、当時荒井はDLしませんでした。その理由はやはり外観が地味だから。しかしファンダム作品は粒ぞろいで、目立たず地味でもきちんと遊べるものばかりです。こうした作品も多数掲載されていたことがMファンの凄いところであり、今なおその品質の高さには感心させられてしまいます。
地味だからと取りこぼした作品は数多く、その発掘は現在の課題のひとつです。