こないだ触れたとおり、先日、小東岳(こあずまだけ)に登ってきました。
小東岳は二口峠の北、山形と宮城の県境、奥羽山脈の尾根を南面白山方面に向かう途中にある山です。標高約1130m。近所に大東岳(だいとうだけ)や面白山といった人気の山が居並ぶためか、どちらかというと通好みの山のようです(おい)。山頂自体は山形市にありながら、主な登山道が宮城側から伸びているため、分県登山ガイドでは宮城の山として記載されてあります。
登山道はいろいろあるのですが、この夏二口林道がまた通れるようになって、最もわかりやすい二口峠の登山口に容易に行けるようになったので、迷うことなく二口峠からのコースを選択。二口林道は脆いので、大雨やら台風やらでいつ通れなくなるかわかりません。行けるうちにさっさと行くに越したことはないのですよ...
天気予報では山形も仙台も晴れ。尾根道ゆえかなりの眺めが期待できるので、天気は十分に選びました。しかし現地は見事に雲の中(泣)。すでに峠の中腹からあたりは真っ白で、県境付近からは糸岳さえも見えません。
ここはみちのくを東西に分ける奥羽山脈のまっただなかです。ふもとが晴れていようとも、標高や風の関係で、大分水嶺付近はガスっていることが多いのです。「予報では晴れだった。このガスも晴れるんだろうな?」と不安を抱えつつ、9時7分に登山開始です。
抜群の展望が楽しめる地点ですが、このあたりはやせ尾根です。ふと気づいて立っているところを見たら、茂みに断崖が隠れていて肝を冷やしました。足下にはくれぐれもご注意を。
三角点の脇で湯を沸かし、バゴォーンで昼食。小一時間ほど滞在し、おやつも食べて荷物を軽くしたところで、登山口に向かって下山開始です。
帰りは来た道を素直に引き返します。いくつかのピークと鞍部が連続する奥羽山脈の尾根道を往復するコースゆえ、行きも帰りも同じだけ上り下りしなければなりません。登山口と目的地の標高差は180mとそれほど大きくないものの、
累積の標高差は1000メートルを超えます。なので下山しているという実感は薄いです(おい)。
かくして15時3分、無事二口峠に帰還。当初は真っ白なガスでどうなることかとおもいきや、結果として天気には期待以上に恵まれ、大展望をすっかり満喫できる大満足の山登りとなったのでありました。
天気がよいと、周りの山々もよく見えます。大東岳に三方倉山、南面白山に仙台神室などなど。こちらの方にもぜひ登ってみたいもんです。
9:07二口峠-9:47糸岳-10:02秋取峰-10:25石橋峠-10:47山王岳-11:10甲岩展望地-11:28小東峠-11:38小東岳分岐-11:47小東岳山頂(昼休憩)-12:41山頂出発-12:49小東岳分岐-12:54小東峠-13:05甲岩展望地-13:26山王岳-13:42石橋峠-14:08秋取峰-14:17糸岳-15:03二口峠
*1:「山伏峠」と呼ぶと二口峠通を気取れます(おい)。