何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

二ツ森に登ってきた

f:id:fukenko:20190603081007j:plain
GR IIIで撮影。Photoshop Elementsで縮小


 先日、二ツ森に登ってきました。二ツ森は尾花沢は鍋越峠手前の集落・母袋(もたい)にある里山です。尾花沢中心部から国道347号線を東に走っていると、これが二ツ森だ!とわかりやすく目の前に見えてくる山です。
 例によってずいぶん前からその存在は知っていて、そのうち登りたいとおもっていたのですが、なかなか機会を作らず、気付いたら四十台も半ばにさしかかっていたので(おい)、今年こそ登るぞということで行ってきた次第です。


f:id:fukenko:20190603101541j:plain


 取り付きは牧場の奥にあります。二ツ森登山口を示す看板を目印に国道を逸れ奥に入ることしばらく、車道の終点が登山口。牧場の一部だからか、あたりは草原という登山口らしからぬ爽やかさです。ところが目の前にはこれから登る二ツ森がどでかくそびえ立ちます。こんなデカい山だったのかよ!


f:id:fukenko:20190603100454j:plain


 二ツ森はフタコブラクダのような山容が特徴の双耳峰です。馬の鞍のようにも見えるので「荷鞍山」とも、女性の乳房みたいだから「おっぱい山」とも呼ばれるそうですが、いずれにせよ、「二ツ森」の名は双耳峰であることに由来しているのでしょう。北側が男山で、南側は女山。男山に至る登山道はないので、女山山頂到着をもって登頂とされます。
 ちなみに二つの山の間にある岩山は「息子森」と呼ばれてます。


f:id:fukenko:20190603084019j:plain
f:id:fukenko:20190603084747j:plain
f:id:fukenko:20190603085941j:plain


 女山山頂は約695メートルです。登山道は登山口から男山・女山鞍部を経て、女山山頂に至ります。その間ほぼ直登。高低差は270メートルほどですが、気は抜けません。鞍部までは沢伝いの薄暗い道が続きますが、鞍部に出ると一転して高い木はなくなり、気持ちの良い高原となります。
 鞍部からは女山を登っていきます。目の前にはこれから登る登山道が、山頂まで続いているのがはっきりと見えます。つづら折りなんてものはなく、山頂まで一直線。まぁ、わかりやすい!(泣) 低山だからといってなめてかかるわけにはいきません。ずいぶんな爆乳だな!(おい)


f:id:fukenko:20190603091239j:plain
f:id:fukenko:20190603094003j:plain
f:id:fukenko:20190603091204j:plain
f:id:fukenko:20190603093508j:plain


 かくして登山口から35分程で女山山頂到着。てっぺんは見晴らしのいい草原で、360度の展望が開けます。西に母袋の集落と尾花沢、東ははるか向こうに鍋越峠。南に見えるとんがり山はおそらく御堂森か大平山。北には相方男山が大きく並び、それに隠れて去年登った翁山が顔を覗かせます。山頂は爽やかな風が吹き渡り、ふもとの暑さを忘れそうです。暑さのせいか遠くの空は淀んでいましたが、月山と葉山は辛うじて眺めることができました。


f:id:fukenko:20190603091147j:plain


 なかなか登っていなかったのは、快適に登れる時期が限られているから。里に近い低山は、夏になるとそれなりに暑くなります。暑い中の山登りはそんなに楽しくありません。そういうわけで時期は選んだつもりだったのではありますが、ここしばらくの好天で、この日も県内各地で30度を記録していたのでありました(泣)


f:id:fukenko:20190603094444j:plain