何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ミニボウリング」

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 またプログラムを打ち終わったのでご紹介。今回もMファン88年5月号掲載作品から「ミニボウリング」です。


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 本作は見ての通りのボウリングゲームです。球を転がして多くのピンを倒し、高得点を目指すのは実際の競技と同じ。ボウリングですとどのピンを狙うとか、どれくらいのパワーで投げるとかいろいろ挙動に凝れそうですが、その点本作は至ってシンプルです。


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 このゲームでプレイヤーが決められるのは、ボールを離すタイミングだけです。投球フォームに入ってから早めに離せば左へ、遅めなら右に曲がります。この手のゲームでよく見かけるタイミングインジケーターの類いはありません。離す際はフォームやボールの位置を見ながら「勘」で投げることになります。そこが「ミニ」であるゆえんでしょう。
 ルールを知ってしまえばあまりにシンプルすぎる作りですが、雰囲気あるグラフィックのおかげで底の浅さをひとつも感じさせず、かえってテンポよく遊べるという長所になっています。


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 ボウリングゲームでは、ベーマガ86年1月号掲載の「スーパーボーリング」という作品があります。こちらはボールの速度や投げる位置、曲がり方等を細かく制御できる分、操作はコンピューターゲーム的です。*1。こちらも名作に類する作品ですが、「ミニボウリング」のようなアプローチで作られた作品もまた遊べるゲームであることに、ゲームの作り方の妙味を感じます。
 

*1:ゴルフゲームを想像してもらうのが手っ取り早いと思います。