何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「TOKIO」

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 近年TOKIOといえばアイドルもやっている5人組農家グループのことを指しますが、荒井が子供の頃はジュリーでした。それはさておき、80年代後半、「上海」というパズルゲームがはやったことがありまして、あやかろうとしたのか、東アジアの地名を付けた類似のゲームがあれこれ登場しました。それは投稿ゲーム界も然り。本作「TOKIO」(Mファン88年11月号)も、そうした「上海」フォロワーのひとつ...ということになるんでしょうか。


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 「上海」は一定のルールに従い麻雀牌を取り尽くすというソリティアです。そこから転じて、麻雀牌やプレイングカードを使った当時の類似ゲームは、シャレとして似たようなタイトルを名乗ったわけです。本作「TOKIO」は、(一人プレイ専用だが)テーブルゲームであってパズルではないのですが、牌とかカードのようなものを使うので、当時の流行にしたがい、「上海」風のタイトルを付けたのでしょう。


 はなはだおおざっぱにルールを説明すると、4人で順繰りに、場に出ている札より大きい札を出していきます。誰も出せるプレイヤーがいなければ、最も大きい札を出したプレイヤーが次の場札を出し、同じことをくりかえします。手札がなくなれば上がりで、その順位を競います。編集部曰く、ルールは変則「大富豪」。大富豪のルールには疎いのでいまひとつわからないことはあるのですが、本家大富豪より簡素化されているところもあれば、違うところもあるのだとか。TOKIOなのに5人用じゃないのかよ(おい)。


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 ともあれ、かんたんなルールを覚えればすぐに遊べるテーブルゲームであることに変わりはありません。リストが短いのにコンピューターの思考ルーチンが組んであるのがうれしいところ。そう高度なことはやってないと思われますが、てなぐさみに遊ぶには十分なもので、一人でも気軽にテーブルゲームの駆け引きが楽しめます。