何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「押して足せ!-コペンハーゲンの秋-」

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ここしばらく大作プログラムばかり入力していたので、息抜きにこんな作品を入力してみました。
今回ご紹介するのはベーマガ88年9月号掲載のパズルゲーム「押して足せ!-コペンハーゲンの秋-」。謎の副題は作者曰く「なんとなく哀愁感が漂うかな」ということで、深い意味はないとのことです。


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さておき、主題の「押して足せ!」がそのまま内容を表してます。本作は固定画面パズルゲーム。迷路内に散らばる数字を押して動かし足し合わせ、10以上にして消していきましょう。各面決められた数だけ10以上を作ればクリアです。数字を押したくないときは、トリガー1を押しながら動くことで、数字を「踏んづけ」られます。これをうまく利用して立ち回るのがクリアのコツです。


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ブロックを所定の位置に動かすパズルということで、「フラッピー」や「倉庫番」等の仲間と言えますが、そこに算数の味付けをしたところがこのゲームの特徴。他のこの手の固定画面パズルとは解き味がけっこう違います。
作りは至ってシンプル。グラフィックは必要最小限。プログラムもコンパクトで容量は4キロ少々。この手のパズルにありがちなお邪魔キャラや時間制限はありません。むしろ余計なものがないぶんパズルに集中できるので、遊んでいてストレスがありません。ひとつ注文を付けるとすれば、ジョイスティック専用であること。キーボードでも遊べるようにしてほしかったところです*1
全7面で難易度はほどほど。ちょっと頭の体操をしたいときにぴったりな、良質なパズルです。

*1:もっとも、小改造でキーボードも使えるようにできます。