何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「勇敢な男ミル」




また一本プログラムを打ち終わったのでご紹介。
今回はまた手軽にベーマガ87年3月号掲載「勇敢な男ミル」。
内容は「ドンキーコング」に代表されるサイドビュー型階段アクションゲーム。
主人公ミル君を操り、悪者ワルダンにさらわれた恋人メルちゃんを
助けに行くという筋書きです。





自分を追ってくる敵ことワルダンを巧く捲きつつ
画面内の格納庫を全て壊せば面クリア、5面クリアでオールクリアです。
格納庫を壊すには2回爆破する必要があり、壊すとその勢いで
ミル君は足場の硬いところまで強制的に下ろされます。
格納庫の中には数々のアイテムが隠されており、中には無敵になるなんてものも。
プレイヤーはワルダンの動きを見切り、発破後の落下移動を計算しながら、
うまく格納庫を発破して廻らなければならないというわけです。
そこがこのゲームの駆け引きにあたるところで、
破壊する順番等のパズル要素もあるのはなかなかいいんですが、
なんというか例によって...いまひとつ面白くありません。


原因はなんと言っても単調さ。
「格納庫を破壊するには2回爆破する必要がある」
「破壊すると落下」というルールのため、同じ場所に最低二回足を運ばなければならず*1
そのたび同じようにワルダンを誘導しなければならないため、
1ステージクリアにけっこう時間がかかるのですが、
その間やってることはあまり変化がないため、途中でダレます。
そこで1回爆破で破壊できるようにとか、破壊しても落下しないようにとか
プログラムを改造してみたところ、確かにテンポはよくなったんですが、どこか物足りません。
おそらく作者は単調さや物足りなさを何とかするため
「二回爆破」「落下」というルールを設けたんでしょうが、
それでも何かが決定的に足りないという印象です。
以前紹介した「悟空」が同じくベーマガ掲載の
同じサイドビュー階段アクションであるにもかかわらず、
面白いことを考えると、この作品に足りないのは
テンポの良さとカタルシスでないかという気はします。

*1:さらにアイテムを回収しようとすればさらに一回足を運ぶことになる。