何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「オバケくん」




 手持ちの大作プログラムリストをあらかた入力してしまったので、最近はベーマガの小規模な作品を入力してます。というわけで今回ご紹介するのはベーマガ85年11月号掲載「オバケくん」です。





 ゲームはいたってシンプルな追いかけアクション。白いおばけ「オバケくん」を操り、赤と青の敵おばけをよけながら、画面に散らばるりんごを拾っていきます。それだけならばシンプルすぎてあんまり面白みのないゲームですが、そこに一ひねり加えてあるのがこのゲームの味噌。面クリアするにはりんごを拾うのに加えて、敵おばけ同士を2回以上ぶつけ合わせる必要があるのです。2匹の敵おばけはそれぞれ動き方が違うので、避けながらうまいこと誘導してやるテクニックが求められます。
 まったくシンプルなゲームながら、これがけっこう面白く遊べます。それも「ぶつけ合わせる」というルールと、操作性・移動アルゴリズムといった要の部分の作りのよさのおかげ。シンプルなゲームゆえオールBASICながら速度は十分ですし、敵の動きもきつすぎず緩すぎずと絶妙。ベーマガでよく言われていた「ゲームはアイディア」という格言を改めて噛みしめました。


 なお、本作は誌面に間違いがあります。590行の「FU+1」の後の、変数REを操作する処理が誤っています。正しくは「RE=RE+1」です。誌面の通りに入力すると、エクステンド処理がうまくいかず、エラーとなります。どうぞご参考に。