何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

WARPING WORLD




今年も最後の日になったというのに
あいかわらずMSXのプログラムを打ち終わったのでご紹介。
今回入力したのはベーマガ89年2月号掲載「WARPING WORLD」です。
白いカニを操り、赤いカニを避けつつ
各階層に散らばるエサを全て食べれば面クリア。
見た目は非常に地味なドットイート式階段アクションゲームですが、
各階層の移動にワープゲートを使うというのが本作の味噌です。
ワープゲートは行き先が決まってまして、各階層間は単純には移動できません。
さらにジャンプ先のワープゲートに敵がいれば、衝突して即アウト。
高次面になると一方通行ゲートもありまして、
下手すると他の階層に移動できなくなってハマるなんて罠も仕掛けられています。
ですからプレイヤーは各ゲートの行き先を覚え、
さらにワープする時もゲートに敵がいないかに気を配り、
タイミングを見計らいつつ動きまわらなければならないという、
ちょっと頭を使わせるところが面白さとなっています。
ドットイートゲームのおやくそく「パワーエサ」もありまして、
敵をやっつける気持ちよさが味わえるのもさりげなくニクいです。


このゲーム、やってみるとなかなか面白くて夢中になれるんですが、
見た目が地味で、今の今まで全くノーマークでした(汗)。
同じ号の次のページにグラフィックがカッコイイ「M-TYPE」が載っているおかげで
どうしてもそちらの方に目が行ってしまいまして、
「WARPING WORLD」の存在に気付かなかったという始末です。


投稿プログラムにおいて、見た目は非常に重要な要素でした。
なぜなら投稿プログラムは入力者が「面白そう!」と思わなければ、
わざわざ入力して遊んでくれないから。
入力前に面白さを知る手がかりとなるのは、作品説明文と編集部コメント、
そして何より記事に添えられたスクリーンショットです。
特にスクリーンショットは重要で、まずは見た目で
凄いとか面白そうと感じなければ、リスト入力の労を取ってまで
遊ぼうとは思いませんでした。
どんなにコメントで「このゲームは凄い!面白い!」と褒めようとも、
1枚のスクリーンショットインパクトには敵いません。
内容・操作性が同じようなゲームなら、グラフィックがきれいな方が
明らかに楽しそうに見えましたし、実際楽しかったのです。


ですから時にゲームスノッブがのたまう
「ゲームに美麗なグラフィックは不要」という主張には、
真っ向から異議を唱えるのであります。