何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

蔵王に涼みに行ってきた


(画像はすべてGR DIGITAL III)


こんなに暑い日は高山にでも行くに限るというわけで、
単車で蔵王のエコーラインを走ってきました。
真夏にしては珍しく、今日はガスもかからず空気も澄んで、
思う存分風景を楽しんできたのでありました。






県道で山形市内を出て、蔵王温泉経由でエコーラインに合流し、
最初に寄ったのは坊平。まずはここで前から気になっていた
「お清水(しず)の森」を見てきました。
往時、蔵王のお山参りの入口となっていたという由緒ある森なのですが、
場所はライザスキー場ゲレンデのすぐそば。
レストハウスから歩いてすぐという距離にあります。
森の中にはその名の由来となっただろう清水がこんこんと湧き、
ちょっとした休憩にもってこいです。
古くはこのあたりは宿坊などが集まる霊場だったとか。
ですから「坊平」の地名も、坊平が現在別荘地になっていることも
自然と納得がいくのでした。
森の入口からは、ゲレンデ越しに山形の盆地が遠望できます。





エコーラインを駆け上り、今度は蔵王一の名所お釜を見に行きます。
「馬の背」こと、お釜のすぐそばまでは有料道路やリフト等が通じているのですが、
今回はリフトの脇にある登山道を利用しました。
これを使うと駐車場から10分ほどの登りでお釜のそばまで行けるので、
安上がりに済ませたい貧乏人にはもってこいです。
時折雲こそ現れるものの天気はすばらしく、
お釜がはっきり見えるのはもちろん、その向こうには太平洋側の平野さえ見えます。
これまでエコーラインは何度か走っているはずなのですが、
こんなに眺望に恵まれたことは始めてかもしれません。





それならばと、次はエコーラインを横断し、刈田岳南にある前山を目指します。
前山の中腹に、刈田岳を背景に刈田峠を一望できる地点があります。
3年前に訪れた際は、宮城側がひどくガスってすっきり拝むことができなかったので、
そのリベンジをしてやろうという算段です。
ちょうど荒井が前山目指して歩き始めたあたりから雲が盛んに湧いてきまして、
展望台にたどり着いた時にはすっかり青空も隠れてしまっていたのですが、
強風の中待つことしばらく、ようやく峠付近の雲が晴れ、
待ちに待った風景を拝むことができたのでした。







その後駒草平で少々遅い駒草を見物した後、
エコーラインから峩々温泉を経由して国道457号線へ。
国道286号線に合流後、笹谷峠で山形に戻ってきました。
峠が涼しかっただけに、ふもとの暑さが堪えます。