何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

仲間の名前はマダラフグリで


あなたはRPGで主人公の名前を変えますか?変えませんか?海外ゲーマーはどうなのか、面白い調査結果が出ています。海外メディアの「GameInformer」は、「キャラクターの名前を変えるかどうか」に関してアンケートを採りました。キャラクターの名前を自由に変えられるゲームも多いですが、用意された名前のまま遊ぶか、自分が好きな名前に変えるかは日本でも大きく意見が分かれるところです。

思えば「デフォルト名があるけれど、名前は自由に決められる。」ゲームの
はしりは何だったんでしょう?
冒頭に挙げたのはコナミの「魔城伝説IIIシャロム」とマイクロキャビンの「Xak I」。
どちらも自分でプレイヤー名を付けられるのですが、
何も入力しないと、あらかじめ用意された名前でプレイすることになります。
ただしデフォルト名はどちらも洒落や冗談で用意されたもので、
自分で決めた名前で遊ぶのが基本でした。
「女子大生と天下太平」は言うに及ばず、「ラトク」ももともとは、
マイクロキャビンのAVG「セイレーン」に登場する少年の名前です。


むしろ昔は「名前は自由に決められるが、デフォルト名もある。」という塩梅でした。
プレイヤーが任意に名前を決めるのがあたりまえだった時代、
あえて名前を入力しないことは珍しいことでありまして、それに対する洒落やお遊びとして、
冗談のような名前が通用したのではないかと思います。


それが「デフォルト名があるけれど、名前は自由に決められる。」というのに変わったのは、
物語に凝ったゲームが増えてきたことと関係があるように思われます。
プレイヤーが自由に名前を決められるということは、主人公は
飽くまでプレイヤーの分身であるということです。
それが物語に凝った作品が増えてきますと、主人公は飽くまで物語の登場人物の一人、
プレイヤーとは別の人格を備えた別の人物と認識され、
ゲームはその物語を追体験するものという側面が強くなりまして、
あえて名前を変える理由が無くなったというか、
デフォルト名で遊ぶことがあたりまえになったのかなという気がします。
ゲームで言えば「Xak I」と「Xak II」の違いですかね。
当初「ラトク」は飽くまで洒落で用意した名前に過ぎませんでしたが、
シリーズが物語性を強くするにつれ、その名はXakシリーズの主人公の名として定着してしまいました。