先日、元鳴子町の元町議さんから自伝を頂いたという話をしましたが、
その中に仙秋ラインについて興味深い記述を見つけたのでかいつまんでご紹介します。
仙秋ライン*1とは、鬼首峠をまたぐ国道108号線旧道区間のことでして、
平成8年に現在の新道*2が開通して以来、廃道化が進んでいるという噂があるのですが、
どうやら法律的にはまだ廃道になっておらず、廃道として放棄するのも難しいようなのです。
それというのも旧道は全線が国有林内を通っており、管理道として営林署が必要とするほか、
国有林内にある道を放棄するには現状復帰が原則となっている
―つまり道路を埋め戻して植林し、元どおりにする必要がある―ため、
そのために莫大な費用が必要になるので、廃するのは現実的な選択ではないとのこと。
現在仙秋ラインは大崎市と湯沢市の市道となっており、
管理費は両市に毎年交付される地方交付税でまかなわざるを得ないようで、
そのため通常は通行止めになっているという話のようです。
秋の紅葉シーズンにはゲートを開いて観光客を迎え入れているとのことですが、
3年前の本なので、現在は変わってしまったところもあるかもしれません。
...山形と言いつつ、宮城と秋田の話しかしてませんな(おい)。
久々に鬼首峠に行ってみたくなった荒井でした。