何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

魔境柏木峠




南東北が梅雨入りしたというのに、今日もあいかわらず峠に行ってました。
今日行ってきたのは、上山市高畠町の境にある柏木峠です。


柏木峠は金山峠の南、ちょうど金山峠入口から二井宿峠に向かう途中にあります。
おそらくは羽州街道と二井宿街道の連絡路として発達しただろう道で、
昔は村山地方の若者たちが、郄畠の雨乞いや祭りを見物する際に通ったというところなんですが、
現在はトンネルであっという間に通過できます。
しかし荒井が見に行ったのは、もちろんそのトンネルではありません。トンネルの上にある旧道です。


旧道の存在はけっこう前から知ってまして、かねがね行ってみたいと思ってまして、
近くを通るたびに行こう行こうと思ってはいたのですが、毎度どこから行けるのかがよく判らず、
永らく棚上げとなっていました。ところが今回、ようやく峠口の場所が判明したので、
ようやく初の柏木峠旧道踏破を試みたというわけです。


廃道になってから久しく、一部道路の真ん中から草が生えている場所もありましたが、
概して道そのものは状態が良く、ほとんど全線にわたって、車の通行に耐えうるほどの舗装が残っていました。
しかし、車(愛車のボロいパジェロミニ)での通行は困難を極めました。
それというのも路肩の草木があまりに茂りすぎて、葉っぱや枝が道路の真ん中にまで張り出し、行く手を塞いでいたのです。
枝はそんなに太くないので、パジェロミニで強行突破できたんですが、
草木で前方や道がほとんど見えない状態で、鋭く切れ落ちた路肩のぎりぎりを走るような場所もありました。
道はいいのですが、草木でさっぱり展望が開けないため通行困難。こりゃ度肝を抜かされました。
九十九折りの旧道をすっかり走りきると、荒井のパジェロミニはちぎれた枝やら葉っぱやら花びらやらで、
すっかりドロドロで、しかも毛虫まで二、三匹くっついてました。
今回は下見が目的だったので、近々また詳しく見てみる予定なのですが、単車で走ったらいったいどうなっちゃうんでしょう。
また毛虫まみれになるのかしら?