何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

高橋由一展を見てきた

村山の最上徳内記念館で、高橋由一石版画展をやっているというので、慌てて見てきました。
由一は「鮭」などで知られる明治初期の洋画家ですが、
三島通庸の依頼で、三島が手がけた新道のスケッチや絵画制作を担当してたりします。
展示されているのはそのとき作られた石版画で、美術的な価値もさることながら、
画題が画題だけに、史料としての価値も非常に高いものです。
前々からぜひ現物で見てみたいと思っていただけに、
今回の展示は大興奮でした(いやらしくもない絵でよく興奮できるもんだな)。
もちろん栗子山隧道や雄勝峠の大切り通し、三崎峠、磐根新道
子々見の片洞門、楯岡の切り通しなどの版画もありまして、
「あ〜、確かにこんなんだった。」と、うなずきながら見てました。
現地を見ているだけに、現在の姿と往事の姿を重ねつつ見られるわけですな。
版画は屏風仕立てになってまして、ケース内に鎮座しているのをガラス越しに見るわけですが、
欲を言えば、もっと近くでじっくり見てみたかったです。ミクロン双眼鏡でもあればなぁ。