何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

三年続けて毎日入力してました。




 それで、今年もどうにかこうにか生き延びまして、おととし去年と毎日MSX用プログラムを打ち込んでいたその流れで、やっぱり今年も1年間毎日プログラムを入力してました。今年はしめて35本。その他に「ゴキベーダー」の移植もやってますw
 さらに今年はご親切な方々からログインやプロポシェ、月刊マイコン等々、荒井が持っていない様々なプログラムリストをいただく機会に恵まれ、ますますコレクションを充実させることができました。この場を借りてリストを提供してくださったみなさま方にお礼申しあげます。






 今年入力した中で一番のお気に入りはなんといっても「Rock'n Roller」。おもしろさはもちろん、気に入ったあまり作者かえるソフトさんにお願いして配布許可をいただくなど、とても思い出深いタイトルとなりました。改めてかえるソフトさんにお礼申しあげます。
 あとかなり気に入ったのが「ハイド」。ルールや操作性等基本的な部分の出来がいいのは当然ですが、さらにHIDEの挑発メッセージが絶妙で、遊んで非常に楽しいです。
 あとはやはり「スーパーイレバン」は外せませんし、脱力するノリながらゲームそのものはなかなか沙羅曼蛇である「祖羅曼蛇」あたりがお気に入りです。





 他にも長年棚上げしていたMファン付録ディスク収録のファンダム作品をHDDに移行したりパソピア用の「R.P.Golf」の移植に挑戦したりザナドゥの攻略をしてみたり、MRCの10行プログラムコンテストに関わったり、Mファンのバックナンバーを落札したり、TEIJIRO作品のリストを大量にいただいたりなどなど、今年はなにかとMSX関連の活動が多かった年でした。それでもまだまだやりたいことは多いので、来年もぼちぼちMSXで遊べたらと思います。
 あ、もちろん山形巡りも!


恒例、今年入力したプログラム、全35本+αの一覧です。


TWO BALL
怪盗リュパン
Gun Fighter
MAXIMUM SPEED
ONE KEY SKI
ムササビ影さん
COLOR TILES
MAZE
砂漠の人
スーパーイレバン
Rock'n Roller
ACT
クライデック
ぬすっとだんさん
SEEK
HALT
LITTLEサーキット〜電波杯〜
ハイド
DARK ROAD
祖羅曼蛇
勇敢な男ミル
A WATER PIPE
Fairy Story
えぎぃ
CHOP&CHIP
DIVER
HEART LAND
PONPON
PiPa
KUPUPU
GEOOOG
CHOP&CHAP
CHOP&CHUP
PAPA MONICA
ぽわーん


ゴキベーダー
R.P.Golf

「ASTER BUSTER」




http://www.msx.org/downloads/aster-buster


ご報告が遅れましたが、YouTubeにアップしたMSX投稿プログラムSTG動画がきっかけで、
最近作者Mr.RIBOさんとやりとりする機会に恵まれまして、
電波新聞社の「MSXMSX2プログラム大全集II」収録のSTG
「ASTER BUSTER」を配布する許可をいただくことができました*1
作品は上記リンク、MSX Resource CenterのDLコーナーより入手可能です。
ゲームとしては淡泊ですが、スクロールの滑らかさとスピード感は相当なもの。
MSX2ユーザーなら一見の価値ありです。
この場で改めてMr.RIBOさんにお礼申しあげます。

*1:余談ながら本作は別の投稿者に盗作され、Mマガ91年2月号にも掲載されてしまってます。

歳末TEIJIRO祭「CHOP&CHUP」「ぽわーん」「PAPA MONICA」

年の瀬も押し迫りましたが、今日も打ち終わったばかりの
TEIJIRO作品をご紹介。しかも3本立です。
大晦日の暇に任せて入力しまくったら、1日で三つも入力できてしまったぜ(おい)。





一本目「CHOP&CHUP」はおなじみCHOPシリーズのアクションゲーム。
プロポシェではなく姉妹誌「テクノポリス」に掲載されました。
内容はこれまでのCHOPシリーズを踏襲してますが、他と違うのは
「ホース」を伸ばしてアイテムを取るところ。
「CHOP&CHIP」の「連続して取る」という要素と
「CHOP&CHAP」の「袋で無効化」を合わせたアイディアとも言えるもので、
同じCHOPシリーズでありながら、他とはまた違った面白さが出ています。
ルールのひねり方がつくづく天才的ですな。





二本目「ぽわーん」は、これまでとうってかわってベーマガ89年9月号に掲載されたものです。
内容は変形「PONPON」とでも言うべきもの。画面がピープホール式になったほか、
爆弾で周囲のアイテムを消すというふうにルールが改められています。
そのおかげか「PONPON」よりだいぶ遊びやすくなってますので、
「PONPON」が苦手な人にもオススメです。
ベーマガ投稿作品はなぜか本名らしき名義で掲載されているのですが、
キャラクターと内容を一見するだけで、紛れもないTEIJIRO作品だと判るのはさすがです。





残る一本は「PAPA MONICA」はオーソドックスなパズルゲーム。
ベーマガ90年9月号掲載です。
押したら何かにぶつかるまで止まらないブロックを動かし、
同じマークのブロック同士をぶつけて消していきます。
そつない作りで手堅く遊べる良作ですが、あまりにオーソドックスであるがゆえ
編集部から「このパターンのパズルゲームは毎月山のように送られてくる。
そろそろこの手のパズルゲームからは卒業してはどうか。」と厳しい評価が付けられました。
本作は「さべるおぶしべら」や「Monochrome Venus」等と同じく、
TEIJIRO作品でも末期に近いものです。
作風について何か思うところや変化などがあったのかもしれません。


MSXユーザーにとって伝説的な存在のTEIJIROさんですが、
その近況については不明で、ネット上で本人が活動している形跡もありません。
さらに数年前には2ちゃんねる等で死亡説が囁かれたこともありました。
その真偽は不明ですが、どこかで元気でいらっしゃることを願うばかりです。

「CHOP&CHAP」




しつこいようですが今日もまたまたTEIJIRO作品のご紹介。
本日採り上げるのは「CHOP&CHAP」です。
いや、TEIJIRO作品はリストが短いんで、あっというまに入力が終わるんですってば。





題名どおり、本作は以前紹介した「CHOP&CHIP」の続編です。
おなじみCHOPくんをあやつり、新しい敵CHAPを避けつつ
画面内のアイテムを全部集めるという、固定画面型アクションゲーム。
アイテムによってさまざまな効果が現れるのも前作同様ですが、
本作の新しいところは、アイテムの取り方が根本的に変わったことです。
あとマシン語でPCGのアニメーションをやってます。




前作では同じアイテムを続けざまに取るとしかじかの効果が現れましたが、
本作では触れるだけで即効果が現れます。
さらになんとそれだけでは拾うことができません。
そこで出てくるのが新登場の「袋」。押すと動かすことができまして、
これをアイテムに押しつけて、ようやく拾えるようになりました。
さらに袋にはアイテムを無効化する効果もありまして、
減点アイテムも即死アイテムもこれさえあれば怖くないという仕組みです。
こうしたルール変更のおかげか、前作よりも若干難易度が下がり
遊びやすくなったかんじです。
前作では自力で1面もクリアできませんでしたが、
これなら1面クリアできましたから!(おい)





本作にはちょっとした不具合があるようです。
それはCHAPにやられて残機が減った後、ゲームが再開されると、
何もしてないのに即やられてしまうというもの。
原因を探ってみたところ、どうやらスプライト割り込み処理に問題があるようでした。
本作ではCHOPとCHAPの当たり判定をON SPRITE GOSUBで処理しているのですが、
割り込みの一時停止を「SPRITE STOP」で処理しているため
停止中の衝突判定が保留されてしまい、割り込み再開直後に、
やられ処理に飛ばされてしまうことがあるようです。
ひとまず180行と260行にある「SPRITESTOP」を「SPRITEOFF」に変えたら
症状は見られなくなりましたのでどうぞご参考に。

「GEOOOG」




ここ数日TEIJIROさんの話しかしてませんが、
やっぱり今日もTEIJIROゲーム「GEOOG」のご紹介です。
本作はアクションパズルゲーム。各面に三つある岩を壊すことが目的です。
敵キャラも出現せず、時間制限もなしといたってシンプルながら、
なかなかどうして、なかなか手こずらされるTEIJIROさんらしいゲームです。





石は上からブロックを落としてやれば壊せます。
ただし一筋縄ではいかないのがTEIJIRO流。
本作のミソは、なんといっても主人公GEOOOGとブロックの挙動です。
GEOOOGはジャンプ可能で、それでブロックを押したり途中で切り返すこともできます。
ただし跳べるのは斜め上方向のみで、真上には跳べません。
このクセのあるジャンプ動作を制御できないとまずクリアは不可。
ブロックも繊細で、ちょっと押せばすぐに動いてしまいます。
ですから押しすぎないよう、大胆かつ繊細な操作も求められます。
面パターンも豊富で、一面から難問がてんこ盛り。
ハマったときは即やり直し可能、いちおうコンティニュー機能付きです。
前作「Dinos」同様、じっくり取り組める良質なパズルゲームと言えましょう。

「KUPUPU」




今日もTEIJIRO作品のご紹介。今回はパズルゲーム「KUPUPU」です。
制限時間内に赤いハートを青いハートの所まで運ぶことが目的。
変型フラッピーとでも言うべき内容ですが、「しかむらくん」こと
ブロックに重力が働かないのと、おじゃまキャラが出現しない分、
フラッピーよりもずっと簡単になっています。
TEIJIROさん曰く、「今までの作品ではいちばんおもしろい、と自分では思っています。」とのこと。
ゲーム自体はTEIJIROさんならではの品質を十分保ってますが、
リストを見るとRENUM*1で整えた跡もなく、
意味の無いスプライト割り込み処理が残っていたりと、どこかやっつけな印象を受けます。

*1:BASICプログラムの行番号をつけ直す命令

「アニマルランド殺人事件」買った




年の瀬のこの期に及んで、またMSX用ゲームソフトを一本買ってしまいました。
買ったのは知る人ぞ知るAVG「アニマルランド殺人事件」。
発売は1987年。「メタルギア」「イース」「ハイドライド3」等々、
今年は発売25周年を迎える名作タイトルが多かったのですが、
本作もその一つだったようです。
エニックスが出したMSXゲームでは、ほぼ最後にあたります。


この作品、広告等で知っている方はそれなりに多いのですが、
名作ラッシュに埋もれたか発売本数が少なかったのか、
MSX界隈では入手困難なソフトとして有名です。
それゆえ荒井も気になっていながら、遊ぶ機会はないだろうなと思ってました。
ところが先日、駿河屋さんの新着在庫を見る方法を教えてもらい試したところ、
たまたま売られているのを発見。ダメもとで注文したら*1
首尾よく在庫が確保できたというので、めでたくわが家にやってきたというわけです。
好機が目の前に転がっていても、全力で手を伸ばさなければ掴めやしないというもんです。
それはさておきパッケージや取説は汚れや傷み等が目立つのですが、
今のご時世に箱説付きで残っていることの方が貴重なので、
程度はまずまずといったところでしょうか。


80年代のPCゲーム全盛期より、エニックスのゲームは名作揃いと高く評価されていました。
その割に復刻やリメイクされているのはほんのごく一部の堀井雄二作品だけで、
多くの作品は埋もれたままです。
さっそくうちのturbo Rで動作確認をしてみたところ、
端子の接触が若干悪いもののなんとか無事起動。
そのうちROMイメージ化して、遊んでやろうかと思います。
駿河屋さんの新着情報を見る方法を教えてくださったtyr105さんに感謝申しあげます。

*1:注文してもタッチの差で先客に持ってかれるなんてことは駿河屋さんではあたりまえ(泣)