何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「巨大怪獣バルン」




 コンピューターが今のように高性能でなかった頃、巨大キャラクターを表示したり動かしたりするのは技術と工夫が必要なことでした。というわけで本日ご紹介する「巨大怪獣バルン」(Mファン91/7)は、そんな巨大キャラと戦うアクションゲームです。

ミサイル発射! バルンの目に命中させよう。

 画面右側から巨大怪獣バルンが迫ってきます。戦闘機OZOCに乗ってこいつを撃退しましょう。攻撃手段はミサイルです。バルンの弱点は目。そこにミサイルを何発か当てると撃退できます。しかしバルンはときどき火炎放射で攻撃してきます。これに当たるとゲームオーバー。目が赤く光ると放射の合図なので、すかさず避けましょう。
 ミサイルが命中するとバルンはひるんで少し後退します。しかし外すとスピードが少し上がり、どんどん難しくなってしまいます。バルンが画面左側に達してもゲームオーバーです。自機OZOCは上下のみに移動が可能で、慣性がつきます。目をよく狙い、タイミングを計ってミサイルを撃つのが倒すコツです。

撃退成功! もう少しで追い詰められるところだった

 本作はMSX2以降用です。バルンは裏ページに描画しておいたグラフィックを、COPY命令でアクティブページに転送するという方法で表示しています。COPY文は強力な命令である一方、速度が遅いという問題があります。そのためアクションゲームでは多用しづらい命令でありましたが、本作では表示を工夫することでCOPY文の使用を最小限に抑えつつ、巨大怪獣らしい重量感ある動きと、軽快なアクションを両立しています。ゲーム自体はシンプルな射的ゲームとでもいったところ。演出と動きの工夫で迫力あるグラフィックと遊びやすさ・面白さを実現しています。

火炎放射であえなく撃墜。画面の半分近くを占めるバルンは存在感抜群だ

金澤山に行ってきたふたたび




 近所に用事があったついで、久々に金澤山の一等三角点を見てきました。場所は新庄市の市体育館の裏、陣峰ラインの途中。歩道から200メートルほど北に外れたところにあります。





 2年前に初めて訪ねたときは、コンパスを頼りに藪漕ぎをしてようやくたどり着けました。その記憶があるので、腹ごなしにちょうどいいかと向かってみたところ、いつの間にやら藪が切り拓かれ、新しく道ができてました。おかげで迷う心配なくあっさり到達。これじゃ全然腹ごなしにならないじゃないか…さておき今ならやすやすと見に行けますので、興味のある方はぜひ行ってみましょう(おい)。

電子基準点のあたりからの光景。
東山は格好の丁山地展望台だったのか。

 体育館前に戻って北の方を見ると、鳥海山から男甑・女甑山に至る丁山地の稜線がよく見えます。これもここに一等三角点がある理由の一つなのでしょう。丁岳登りたいぜ。

近所での用事。
坦々スープがけご飯ごちそうさまでした。


 

ヤマイモ掘り出した

 というわけでそろそろ冬が近いので、春から栽培していたムカゴを掘り出しました。
 半年近く栽培していると、植えていたムカゴもそれなりに育ちます。食べるにはまだまだ不十分なものの、小さなヤマノイモになってました。
 にもかかわらず掘り出すのにはえらい苦労しました。小さいものの、根っこはうちの畑の深いところまで伸び、スコップでほじくるのに骨が折れます。折らずにきれいに掘り出すなんて素人には無理です(泣)。
 鉢植えしていたものに至っては、植木鉢の底の10円玉くらいの大きさの水はけの穴からはみ出し、さらに地面深くまで太い根っこを下ろしていました。よりによって砂利や粘土で掘り返しづらいところに。ひいこら言って土をほじりつつ、よくこんなところにまで伸びたもんだなと、植物の生命力のしたたかさに、しきりに感心したのでありました。雑草のごときたくましさ。なるほどヤマノイモが山の薬と呼ばれるわけです。


 掘り出したヤマノイモは土付きのまま新聞紙にくるみ段ボール箱に収めて越冬させ、来年の種芋として使う予定です…来年植えるときはおとなしく、クレバーパイプ使おうかとおもいます(おい)。

もみじ公園に行ってきた


GR III。Photoshop Elementsで縮小


 この歳になって、はじめて山形市のもみじ公園に行ってきました。毎年今頃になると、紅葉が見頃ですよと地元テレビのニュースとかで報じられるので、その名前だけは知っていました。しかし例によって、まだ行ってなかったというやつ。
 どこかの寺院の付属の庭園を今の時期限定で公開している施設なのかとおもいきや、山形市が管理する本当の公園でした(汗)。もとは宝幢寺(ほうどうじ)なる寺院の庭園で、江戸時代前期に当地を治めた松平家が作ったものが、戦後になって市の所有となった、と入り口の看板にて説明されています。もみじ公園とは何のひねりもない名前だなとおもいましたが、通称ではなく、それが本当に正式名称でした(おい)。ちなみに宝幢寺は明治期に廃寺となっています。

街中にこういう公園があるっていいですよね

 場所は東原町、256*1があるあたりのちょっと東。住宅街の真ん中です。想像していたのとはまるきり別の方角にありました(汗)
 天気がいいからか見物客も多く駐車場は満杯*2。ウェディングフォトの名所でもあるようで、二組の新婚さんが撮影してました。
 それにしても今年はけっこう紅葉を見に行きました。ちょっと前までは紅葉見物などあまり興味がなかったはずなのですが、荒井も歳を食ったんでしょうかねぇ。

*1:今調べたら2丁目5番地6号にあるからこの屋号があることを知りました。16の2乗じゃなかったんだ…

*2:ホテルキャッスルで開催中の北海道物産展のついでに行ったので、そこの駐車場から10分ほど歩いて行きました。

「インスタント床」

こんなおせんべいありますよな

 というわけで本日も打ち終えたMSXプログラムネタ。Mファン91年7月号より「インスタント床」です。
 ゲームの目的は、主人公を操り画面左上から画面右下のゴールにたどり着くこと。主人公はジャンプと8方向移動ができます。しかし何もないところに着地するとミスになってしまいます。そこで登場するのが題名にもなっている「インスタント床」です。
 インスタント床とは白い円状の床です。これを適宜投擲し、足場を作ってやりましょう。作った足場をジャンプで飛び移りつつ、ゴールを目指せという趣向です。インスタント床の設置は溜め撃ち式。溜めるほど遠距離に飛んでいきます。設置できる床の数は限られている上、時間制限もあるため、うかうかとはしていられません。


 はっきり言ってこのゲーム、地味な上に難しすぎて、荒井はさっぱり楽しめませんでした(おい)。ジャンプと溜め撃ちを混同しやすく、狙った場所に床を飛ばすのがまず難しいです。さらに制限も厳しければ、ミスを重ねるほどじり貧になる仕様ゆえ*1、十何回やってもゴールにたどり着けず、慣れたり上達する手応えもつかめないまま、上手くなる前に厭になって投げ出したといういつものパターン(汗)。乗り越えるべきハードルが高すぎるのと、かといってそこまでしてクリアしたくなるような魅力にも乏しいため、もういいや、となってしまったのでありました(泣)


 「ちょっと頑張れば乗り越えられる」「上達が目に見える」「着実に上手くなれる手段がある」というのが、荒井が理想とする難易度です。「所詮ゲームはゲーム」です。楽しさや魅力を感じなければ、あえてプレイする必然性もないとおもってしまうのであります。
 

*1:ミスしても設置できる床の数が回復しない。