何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

窓ガラス壊すな

 最近、疫病騒ぎで卒業式や入学式が取りやめになったり縮小になったりという話を聞きます。心待ちにされていた方々には残念でしたとしか言いようがありませんが、一方で自分が小中高生だったときは、長たらしい祝辞や答辞はもちろん、卒業証書授与にやたら時間がかかるのが退屈で*1、早く終わらないかなとおもっていたものでした。
 親しい友達もいなければ、別れを惜しむ後輩もなく、学校に未練があるわけでもなし。この中止や規模縮小で、ほっとしたり、せいせいしている生徒さんは意外と多いのではないか、という気がします。


 荒井にとって学校とは、世間の理不尽さを知る場所です。

*1:当時は今より子供の数が多く、一学年が200人近くいたせいもあるのでしょう

「風船の襲来」&「気球野郎、大冒険」


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「風船の襲来」
 今から40年くらい前には、風船を題材にしたゲームは数見かけたものです。「バルーンファイト」「キング&バルーン」「プーヤン」等々...ふくらましたり、浮いたり、割れたりと、特徴や挙動がわかりやすいだけに、ゲームのルールに落としこみやすかったのかもしれません。もっとも、風船をテーマにした大作ゲームというものは見たことがありませんが(おい)。


 というわけでまたもや「アクションゲーム38」から、風船をフィーチャーした作品をご紹介。「風船の襲来」と「気球野郎、大冒険」の2本です。


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同時に迫り来る風船。こんなん捌ききれるか!(泣)
 「風船の襲来」は、迫り来る風船爆弾を、ひたすらレーザーガンで割っていくゲームです。風船は画面右から左に向かって流れてきて、一個でも撃ち漏らしたらアウトです。風船は本体にしか当たり判定がないのでよく狙う必要があります。
 自機はそれほど速くなく、移動には時間がかかります。さらにレーザーには射程があります。にもかかわらず風船は次々に迫ってきますので、めくらめっぽうにレーザーを撃つだけではじきにやられます。ですので風船の配置と自分の位置を見極めて、撃ちに行く順序を決めるのですが、出目が悪いと間に合わず、やられることもしばしばです(泣)。
 書籍では「スクロールゲーム」とされていますが、風船が迫ってくるだけでスクロール表示処理は一切していないため、固定画面のシューティングゲームといった趣です。レーザーはLINE命令で線を引いているだけながら、けっこう撃ちまくれるので、爽快感はわりとあります。


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「気球野郎、大冒険」
ちなみにイラン・イラク戦争で飛び交ってたのはミサイルだぞ?
 2本目「気球野郎、大冒険」でも、風船が敵キャラとして登場します。気球世界一周中に中東上空でイラン・イラク戦争の巻き添えを食らい、風船爆弾で攻撃されるというストーリーが、時代を感じさせます。6年後だったらフセインスカッドミサイルを撃ち込んできたとかなってたんでしょうかね。
 さておき、要は気球を操り、風船を避け続けるゲームです。それだけでは単純すぎると考えたのか、爆弾に混じってボーナスキャラが登場します。


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自機の名前はファンタジー号。たぶん(違)
 荒井的にこのゲームは、イラン・イラク戦争よりも「風船おじさん」の気分になれるゲームでした(おい)。どうせならエア漏れにおびえつつ、新しい風船を補充しながら太平洋横断を目指すゲームに仕立てたほうがよかったんでないかとおもうんですが、そもそもこのゲームが発表された当時、まだ風船おじさんは話題になっていないので(おい)。
 

千歳山に登ってきた2020

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最近ろば珈琲さんってやってるんですかね
GR IIIで撮影。Photoshop Elementsで縮小


 先日、底を張り替えた先代登山靴の様子見がてら、天気のいい時を見計らって山形の千歳山に登ってきました。好天のおかげか人出は多く、稲荷神社参道前の駐車場は満車状態。さらにここのところの休校で暇と体力をもてあましたのか、子供さんの姿も見かけます。


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 千歳山は人気の山ですが、それに比して路面はガレ場や滑りやすいところが目立ち、歩くに油断がなりません。今回は滑らないこと、転ばないことを心がけて登っていったため、所要時間は長めで登り30分の下り40分といったところ。そのかわり一度も滑らなかったため、荒井としては上々です。一人歩きでは滑って怪我して動けなくなることが最も怖いので、もっと安全かつスムーズに上り下りできるようになることが目下の課題です。



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山頂付近にて。例年に比して月山も葉山も雪が少ないな。


 当日は20度に迫る陽気で、三月中旬とはおもえないほどでした。雪は全く残っておらず、今季の暖冬の影響というものがおもいやられます。3月でこれなのですから、果たして夏はどうなることやら。ともあれ今年もあれこれ登りたいものです。


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腹ごしらえ・無双庵さんの無双のつけ麺。全粒粉麺って旨いですよな。

レンコンアイス食った

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期間限定ローズ味は安定のおいしさでした
 JAさがえ西村山のもう一度食べたいアイス企画目当てで河北町のひな産直センター*1に行ったところ、「加賀れんこん(きんぴら風)」なるフレーバーを発見してしまったので、試さざるを得ませんでした。


 加賀れんこんアイスは、JAさがえ西村山が去年からやっている47都道府県の特産品をアイスにしようという企画の一環で開発されたものです。こちらは石川県の特産品とのこと。
 このシリーズではこれまで沖縄の黒糖とか長崎のビワとか千葉の落花生とか出してるんですが、どれも果物とか甘いものとか、アイスに合いそうなものばかりが続いてました。対して石川の名物として選ばれたのはレンコン。よりによって。根菜です。しかも冷蔵ショーケースのPOPには「きんぴら風味 辛いです」の一文が添えられ、否応なしに荒井を煽ってきやがります。通常何食べるかひとしきり迷うもんなんですが、もう即決。


 
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ブツ切りレンコンの図。
レンコンを覗くとき、レンコンもまた我々を覗いているのだ!(おい)
 食べてみるとPOPの警告(違)どおり、アイスは甘さとともに唐辛子の辛さを感じます。ミルクのこってりした甘さと唐辛子は意外と喧嘩しないので、アイス自体はおいしく食べられる部類です。しかし中にはブツ切りにされたレンコンの塊が。レンコンはサクッとするようなほっくりするような食感で、あぁ、これはまさに火を通したレンコンだ。しかもきんぴらレンコンだ、と(おい)。
 通常、レンコンをお菓子にするならすり下ろして混ぜ込むだの、細かくして使うだの、素材になじませる努力をするものだとおもいます。しかしコレは違います。手渡されたアイスには、ところどころからブツ切りにされたレンコンの塊が頭を覗かせ、なじませようという努力は微塵も見られません。むしろ「レンコンだ!さぁ、食らいやがれ!」と挑発してやがります(おい)。なぜ、ブツ切りのままブチ込んだ!*2


 JAさがえ西村山は、これまでもナス漬け*3だの、ぶなかのか*4だの、玉こんだの、時折とち狂ったアイスを提供してきたのですが、その本気ぶりには毎度すがすがしささえおぼえます。JAさがえ西村山のアイスは基本どれもおいしいのですが、その上時にこういう楽しいものも食べさしてくれるところも、特に荒井のお気に入りなのであります。

*1:ひな産直センター・ひなカフェは穴場なんだよう!

*2:ねんのため書いときますが大絶賛してます。

*3:実はまだ食べてない

*4:これもまだ食べてない

「JUMP-JUMP」

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最近こういう画ビョウめっきり見かけなくなりましたな
 その昔、コンピューターでのスクロール表示は高等技術でした。ただし下から上に流すタイプのスクロールは、テキスト表示機能のみでかんたんに実現できたので、これを利用したスクロールゲームは数見かけたものです。というわけで本日ご紹介するアクションゲーム38作品「JUMP-JUMP」も、そうしたスクロールゲームです。


 解説によれば、本作は「反復横跳び運動のゲーム版」です。プレイヤーの目の前には画ビョウだらけの道が4本並んで続いています。横ジャンプで道を飛び移りながら、画ビョウを踏まないようどんどん突き進んでいきましょう。一つでも画ビョウを踏んだら即ゲームオーバー。当たり判定がちょいとシビアなので、なるべく画ビョウの分布がまばらな地点を選び、ひきつけてからタイミング良く飛び移るのがプレイのコツです。てか靴ぐらい履けよ!(おい)



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踏んづけても頭にぶつかってもゲームオーバー。
俺の知ってる反復横跳びと違う(おい)。
 やはり画面がスクロールすると臨場感が違います。スピードは速めでキー反応も迅速。ジャンプするとヒョコヒョコとそれらしい音がするところなんかもわかりやすくてよいです。テンポが良いのでやられてもついつい再実行*1してまた遊んでしまう楽しさがあります。


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学研「ジャンプマウス」。まさか30年以上の時を経てのパクリ疑惑浮上。
 ところでこの作品、以前どこかで遊んだおぼえがあるなぁとおもったら、学研の「学研パソコン大百科」収録プログラム*2ジャンプマウス」にそっくりなのです。
 「ジャンプマウス」は荒井がMX-10を買った直後に入力してさんざん遊んだという因縁の作品(おい)。リストを見比べてみると、同じ書き方をしている部分が多々見受けられます。発表時期は「JUMP-JUMP」が84年で、「ジャンプマウス」が86年ですから、おそらく学研*3がプログラムを流用したなと(汗)。
 ただし何から何まで同じというわけではなく*4、「ジャンプマウス」になってアレンジされた部分もあります。キャラクターはネズミに変わりましたし、一番の違いは画ビョウがヘビになったところです。「JUMP-JUMP」の画ビョウは(分布の疎密はあるが)基本ばらばらに散らばっています。一方「ジャンプマウス」のヘビは、連続した障害物の塊として迫ってくるので、より素早いジャンプが必要になっています。
 昔のゲーム&ウォッチで言うところの「Aゲーム」と「Bゲーム」ぐらいの違いですが、なかなかの好アレンジで、結果的にはどちらもそれぞれ面白いゲームに仕上がっています。

*1:ゲームオーバーになるとプロンプト画面に戻ってしまうためリトライするには再びRUNを実行する必要があります。

*2:80年代中頃、「科学」の付録として付いてきた小冊子です。

*3:厳密には学研からの依頼でプログラム作成を請け負った部署だろう。

*4:「ジャンプマウス」はリスト短縮のためか、マルチステートメントを多用して、一行により命令が詰め込まれています。