何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「コントロールゲーム」6題

 現在入力中の「アクションゲーム38」には、全部で38本のアクションゲームが収められています。掲載作品はその内容に応じて「思考型」「シューティング」「スクロールゲーム」等のサブジャンルに大別され、それぞれの分類に数本の作品が属しています。
 今回はその中の「コントロールゲーム」を一気に6本ご紹介。コントロールゲームとは見慣れない用語ですが、それぞれの作品を鑑みるに、自機の微妙な操作が肝のゲーム、という意味のようです。


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「やぶから棒」
 一本目「やぶから棒」は、主人公・兎のウサオを操作し、藪から飛び出てくる棒を避けながら、画面右端のゴールまでたどり着こうというゲームです。使用するキーはカーソルの左右だけ。シンプルですな。
 作者が解説で打ち明けていることによれば、本作は「題名先行」ゲーム。「藪から棒」という言葉からゲームの内容を思いついた模様です。棒の伸び縮みにはいちおう前触れみたいなものがあるので、落ち着いて操作すれば十分かわせます。面が進むほどウサオの足が重くなって難しくなるのは、次第に疲れてくるから(おい)。見た目も趣旨にもどことなく「クソゲー」っぽさが漂いますが、それとは裏腹にまっとうに遊べる内容です(おい)。


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ブラックホールの掃除人」。ブラックホールをゴミ箱にしていいのか(おい)
 二本目「ブラックホールの掃除人」は、典型的な追いかけアクションゲームです。主人公を動かし、機雷を避けつつ小惑星のかけらをブラックホールに押し込んで、宇宙をきれいにするというゲーム。舞台が壮大な割にやってることのスケールが小さいというか(おい)。
 さておき、小惑星をいちいち押してはブラックホールにポイ、またまた押してはポイという地味な作業の繰り返しであるため、ゲームはチマチマした印象です。お邪魔キャラとして移動機雷が迫ってくるようにしたのは、変化を付けるという点で正解でしょう。また、小惑星を固定機雷に押しつけてもミスになるんですが、これでやられることも多いので注意が必要です。ここが微妙な操作を要するコントロールゲームであるゆえんでしょう。


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「パッシング・ロード」。そもそも横断歩道渡れよ!(おい)
 三本目は「パッシング・ロード」。道路を横断するゲームです。行き交う車に轢かれないよう、道路をこちら側からあちら側へ横断します。幅員は4車線。「警視庁も推薦の交通安全ゲーム!?」を掲げているくせにやってることは危険横断です(おい)。
 しかしながら、名作「フロッガー」にも通じるゲーム内容は単純明快で小気味よく、なかなかおもしろいです。車が切れる場所と頃合いを見計らい、サッと移動するのがうまく横断するコツ。
 面が進むほど車の数が増え、難易度も上がっていきます。説明では「人の動きも心なしか鈍くなってくる」と書かれてますが、プレイヤーの速度を落とす処理はやってないので、それは単なる処理落ちでしょう(おい)。


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「緊急入港ゲーム」
 四本目「緊急入港ゲーム」。障害物を避けながら、船を港に導きましょう。船は上下移動と加減速こそ調節できますが、後退ができません。船は自動で右に流されます。限られた時間内で障害物の位置と港の位置を見極め、瞬時にルートを決めてその通りに船を動かすのがこのゲームの面白さでしょう。障害物をかわすスリルと、思惑通りに船を動かす面白さ、無事入港できた達成感が味わえます。


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万里の長城
 五本目「万里の長城」はなかなか複雑なゲームです。異民族の攻撃にひたすら耐えつつブロックを運び、万里の長城を完成させましょう。
 ブロックを3行4列分隙間なく並べるのに成功するとそこに城壁ができあがり、敵の攻撃を完璧に防いでくれます。しかし城壁ができる前は、敵の砲撃を受けると崩れ、貫通したところからさらに攻撃されるとこちらがやられてしまいます。
 ですのでとにかく、崩れたところを優先的に補修しつつ、隙を見ながら城壁を仕上げていくのが攻略の基本。しかしキャラが小さい上、ブロックは横に押せないので、補修したい場所をきちんと見定めてから押し始めないと、狙った場所にブロックが運べない―すなわち時間のロス=敵に隙を与えることになってしまいます。
 はじめのうちは、チマチマしてストレスがたまるばかりです。ところがコツがつかめてくると、敵の猛攻がしのげるようになり、城壁を並べられるようになってきます。難しいと文句を言いつつも、やられると悔しくてついついまた遊んでしまうという、ニクいゲームです。


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「横断大作戦」
 六本目「横断大作戦」は、一風変わったワンキーゲーム。ハエを操作して蟻の行列の隙間をかいくぐり、制限時間内に最下段までたどり着きましょう。ハエの移動が独特で、プレイヤーにできるのは下移動だけ。一つ列を越えるごとにハエは自動で右に左に移動の向きが変わります。隙間を狙ってここぞというところでキーを押し、次々に列をクリアしていくのですが、うまくタイミングをつかめないと、すぐぶつかってやられてしまいます。
 ハエの動きは非常に速いので、押しすぎると行き過ぎて壁にぶつかって自滅、ということがよくあります。うまく渡るコツは、落ち着いて操作すること。こちらもコツをつかまないうちはコロコロやられるのでクソゲー*1だと文句を言いたくなるのですが、やはり悔しいのとテンポが良いので、つい何度もトライしてしまいました。


 「コントロールゲーム」はそのとおり、いずれも確実な操作が求められるゲームです。これで「アクションゲーム38」も25本目。全体の約3分の2を打ち込んだといったところでしょうか。

*1:ところで自機のハエは列の向こうにある犬のフンを狙っているという設定です。