またプログラムを打ち終わったのでご紹介。今回紹介するのは月刊マイコン85年11月号掲載のアクションゲーム「かべ」。作者は技巧派投稿者のたかしさんです。
本作は固定画面のシューティングアクションです。内容はいたってかんたん。壁越しに攻撃してくる敵の戦車を撃破すること。撃破するには、まずは互いを隔てる壁に砲撃して穴を開けなければなりませんが、壁は絶えず敵の工兵が修繕する上、敵も頻繁に砲撃してくるので、ぐずぐずしてはいられません。とにかく打ちまくって穴を開け、さらに敵めがけて撃ち込んでやらねばなりません。
敵は自分とX座標を合わせるように移動します。これを利用して真っ正面から撃つことが命中させる秘訣なんですが、それは敵の射線上に立つということでもあります。真正面から撃ち合って、紙一重で敵弾をかわすのが勝利のコツ。一見非常に地味なんですが、これが意外に爽快でスリルがあって面白いです。
さらにニクいのは、ボムこと敵工兵を一掃できる「援軍」の存在。使うと結果に影響するというデメリットがありながら、なんと使用制限はなし。バシバシ使いまくって単純に爽快感を味わうという遊び方も可能です。
作者のたかしさんは、たかしくん等の名前で、他にも「悟空」「たかしくん」等、高い技術力に裏打ちされた、センスの良いゲームをいくつか発表されています。その持ち味はこの作品でも大いに発揮されており、さすがと唸らされます。