何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

あがりこ大王見に行った

消え去れ俺のメランコリー(おい)

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 5月になって雪も消えたし新緑の季節になっただろうということで、獅子ヶ鼻湿原にあがりこ大王を見に行ってきました。
 獅子ヶ鼻湿原は、象潟は鳥海山北麓にある湿原です。入り口の看板によれば、鳥海山由来の地形により大量の湧水が湧きだし、豊かな森を育んでいるとのこと。あがりこ大王はその森に鎮座する奇形ブナの巨木です。鳥海山に出入りするようになってからこの木のことを知りまして、だったらいい時期に見に行ってみたいなと足を運んだ次第です。






 あがりこ大王が坐すのは森の奥の方。森の中には木道や案内標識があるので、迷う心配は少ないです。しかし木道が滑りやすいので要注意です。
 これまでいろいろなブナ林を歩いてますが、獅子ヶ鼻湿原はその中でもトップクラスに見事です。森の中からは見渡す限りブナやナラの林が続き、森の外が全く見えません。あたり一面新緑の森。鳥海山の豊かさと底なしの奥深さには、つくづく感嘆するしかありません。





 30分ほどの歩きであがりこ大王のところに到着。けっこう歩きます。ものすごい巨木!というかんじではなく、むしろニコチャン大王味を感じます(おい)。一つの根元から数本の太い幹が天に向かって伸びる枝ぶりは力強く、周囲を取り囲む木道をぐるぐると何周しつつ見物しました。

炭焼き窯跡。
かつて炭焼きで木の枝を伐った結果、奇木が多数生まれたと考えられている。

 今回は時間の都合で、あがりこ大王に謁見するだけで戻ってきました。森には他にも数々の奇形ブナの巨木や、池などがあります。今度はもっと時間を取って、こちらの方もじっくり見て回りたいものです。

昼餉。湯の台食堂さんの中華そば。もはや新しい鳥海山名物と呼びたい。