何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ひこーき」

日立の「HiKOKI」がどうしてもハイコーキと読めない(おい)

 淡々とMSXプログラムネタ(おい)。本日はMファン91年3月号より「ひこーき」です。
 爆撃機を操縦し、ビルを爆破するゲームです。自機は機首を上げれば上昇し、下げれば下降します。地表のビルを攻撃するには機首を下げ、射線上に捉えなければなりませんが、下げすぎるとそのまま降下して地面に激突してしまいます。前方から突撃してくる敵ジェット機にも要注意です。衝突すれば即ゲームオーバーです。
 この手の爆撃ゲームは古くから数あるので、どこで他との違いを出すかが重要となります。本作の場合、それは自機の挙動です。
 自機は上昇・下降・水平飛行が可能ながら、反応にクセがあります。キーを押すとジワジワと向きが変わり、上昇・下降に転じるというあんばいで、急な機動というものができません。上手く操縦するには、タイムラグを見越した余裕のあるキー操作が必要です。この感覚にリアリティがありまして、いかにも飛行機を操縦しているという感覚が味わえます。実際の飛行機を操縦したことなんてないけどな(おい)。
 射線は自機の高度によって変わります。画面右の方を狙うには高いところを、左の方を狙うには高度を下げる必要があります。これに気づくとだいぶ狙いが付けやすくなります。





 弾が当たっても敵ジェット機が墜ちないのはおかしいということで、敵ジェット機を撃墜できるようにする改造方法が、91年5月号にて紹介されています。爽快感が上がるので非常にオススメです。
 ところで紹介文には、「あまりにタイムリーすぎる。ビルを破壊するほど高得点だが心が痛む」といった一節が現れます。当時はちょうど湾岸戦争が勃発した直後で、多国籍軍による空爆の様子が盛んに報道されていました。ですので戦争に対して、誰しも多少敏感になっていた時期でありました。