何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「さらしす」

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PCGが使えると見栄えが違います
 まったく今年は「写経」がはかどってます。本日ご紹介するのはMSXファン89年7月号掲載のアクションゲーム「さらしす」です。


 「ドットバイパー」ゲームはファンダムでも一ジャンルを築いていた感があります。1ドットの点で描かれた自機。「ヨッパライ」式操作。コナミの「グラディウス」シリーズの一場面を再現したようなステージ等々...がその特徴ですが、この「さらしす」もそうした「ドットバイパー」ゲームに属する作品です。
 ドットバイパーを操作し、ゴールにたどり着くことが本作の目的。ステージは生体を彷彿させる洞窟で、横スクロールします。ドットバイパーシリーズには珍しくMSX1用。背景はPCGでそれらしく描かれています。
 ただしMSX1用であるがため、ステージは8ドットスクロール。本家MSX版「グラディウス」シリーズ同様カクカクです(おい)。さらにドットバイパーの移動も2ドット単位。そのおかげか妙なスピード感があります。
 ドットバイパーゲームはMSX2用が多いため、スムーズでない挙動はやけに新鮮ですが、微妙な避けができないこともあって、プレイはしづらいです(おい)。編集部ではこのプレイ感覚を「スピードと緊張感という生理的なインパクトで光っている」と評価していました。


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元祖ドットバイパーゲーム「驚きモアイ」
フォロワー「さらなんだ」「アフターリミッツ」「サラでうす」。
いずれもMSX2のグラフィックとページング機能を活用している。