何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

金峯山に登ってきた2018

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 というわけでネタはきのうのつづきというか孟宗定食を食う前の話。湯田川に行ったもうひとつの目的は、金峯山に登ってくることでした。
 金峯山には去年登った青龍寺側のルートの他、反対側の湯田川方面・藤沢側から登るルートがあります。湯田川なら下りた後で温泉にも入れるし、だったら今度はまだ登ってないこっちから登ろうぜと企んだ次第です。


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 登山口は湯田川の裏手・藤沢集落の奥、舗装された林道の奥にあります。目印は「金峯神社」の赤い鳥居。くぐってすぐのところに「金峯橋」なる小さなコンクリート橋があるので、山頂の本殿に至る登拝路であることがわかります。登山開始は9時10分。ガイドブックによれば登り1時間ということですので、昼までには行って戻ってこられる計算です。
 ふもとの方は鬱蒼とした杉林の中をゆく緩やかな道です。この日の鶴岡は真夏日を記録するほど気温が高かったはずなのですが、木影のおかげか比較的涼しく、わりと快適に登れました。20分ほど登って「宗福先生」の碑が見えてくると、そろそろ前半終了です。


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 9時30分に林道合流点に到着*1。ここを境に登山道は後半へと入ります。あたりは広葉樹の明るい林に変わり、爽やかな印象。しかし勾配は急になり、ロープ場や鎖場も現れます。しかしこないだ登った大尺山に比べれば登りやすいことこの上なし*2。どんどん登っていくと「女人禁制」*3と刻まれた旧い石碑が現れ、あまたの人々が行き交った信仰の山であることを感じさせます。ここまで来れば山頂まではあと一息。去年ちょっとだけ覗いた母狩山への縦走路に合流すれば、あとは山頂を目指すのみです。


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 かくて9時55分、山頂金峰神社に到着。すでに雪はなく、去年訪ねたときとは全く様相が違います。去年は残雪に尻込みし、神社にお参りしただけですぐ八景台まですっこんできたのですが、今回はあたりを見回す余裕があります。社殿前の社務所の脇から奥に進むと、前回訪れなかった頂上広場に出られます。広場からは鶴岡や櫛引の街並みが一望可。今は折しも田植えの時期。眼下には水を張った田んぼがパッチワークか集積回路のウエハーのように敷き詰められ、空の色を映し出しているのが見えました。
 広場の片隅に目をやると、前回見てなかった三角点を発見。本当に頭をちょっと覗かせているだけなので、気をつけないと見落としてしまいそうです。


 山頂広場で休憩後、10時10分に下山開始。10時36分に再び藤沢登山口に到着。その後湯田川に向かい、無事多楽福さんの開店時刻に間に合ったばかりか、直売所で孟宗筍を買う余裕もできたのでありました。


 今回は湯田川温泉との組み合わせで楽しんできましたが、金峯山からは母狩山方面にも登山道が延びており、ちょっとした縦走も楽しめたりします。今度はこちらの方に足を伸ばしてみたいものです。

*1:どうやら登山道近くの砂防ダムのところとつながっているようです

*2:むろん油断はできません

*3:現在は女性でも問題なく登れます