何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

金峯山に登ってきた




 去年はろくに山に行ってなかったので、山に登りたくて仕方がありません。春になったのでいてもたってもいられず、今年初の山登りに行ってきました。
 行ってきたのは金峯山、鶴岡市民の山として親しまれる標高458メートルほどの低山です。むしろ山形県民には「少年自然の家」の「枕詞」のひとつとして知られた山かもしれません。山は湯田川温泉と、藤沢周平の出身地として知られる高坂地区の間にあります。むかしこの一帯は黄金村と呼ばれていたのですが、この名も「金峯」と関係があるのでしょう。





 さておき、低山ゆえにさまざまな登山道があるのですが、今回はお手軽に青龍寺地区の金峯神社から登っていきました。神社は相当に大きなもので、そこまでは車で容易に行けます。ガイドブックや案内によれば、神社から山頂までは40分ほどの登りということになってます。






 今の時期の庄内の低山なら、それなりに雪も消えているだろうと踏んでこの山を選んだのですが、まぁ甘かった(泣)。難儀するというほどではありませんが、登山道の多くはまだ厚く雪が積もったまま。路面には雪解け水がしたたり、どこをとっても雪渓のようなありさまです。残雪で道がわかりづらくなっている上*1、さらに地図に載ってない登山道も当たり前にあったりで、低山だからといって油断はできません。
 それでもけっこうな出入りがあるようです。現に山の近くではいかにも山登りだという格好の方を何人か見かけましたし、実際山中でも二人ほど登山客と遭遇しました。さすが鶴岡市民の山です。






 30分ほど登っていくと、稜線上の眺めのいいところに出ます。通称八景台。東には鶴岡の街並みと庄内平野。夜に向けて天気が下り坂というので見られるか気になっていた鳥海山も、その向こうにかろうじて認めることができました。反対側には金峯山に連なる鎧ヶ峯と母狩山がくっきりと見えます。







 八景台から15分ほどの登りで山頂到着です。金峰神社からは50分ほど。無雪期ならもっと早いのでしょうが、今回は雪で滑らないよう注意しながらゆっくり登っていったので、時間がかかってしまいました。
 山頂は登山道以上に厚く雪が残っています。山頂にある金峯神社の本宮は雪囲いもそのままで、出張社務所は半分近く雪に埋もれていました。
 山頂からは母狩山方面への縦走路が続いてます。雪が少なかったら鎧ヶ峯まで足を伸ばそうかと思っていたのですが、案の定、まだ残雪が深く、また今度ということで引き返すことにしたのでした。





 八景台まで戻ったところでお昼です。安上がりに米を炊いたのですが、腕はあいかわらず(号泣)。炊きあがった米は見事な強飯です。水やらお湯やらを注ぎ足して、かろうじて食べられる硬さまで持ってきました。
 思えば去年はろくろく米を炊いてなかったので、すっかり勘が鈍ってます。今年はもっと外飯をやって、腕を磨き直さねばとおもいます。

*1:登山道入ってすぐのところで道を見失いかけました(おい)