きのうから山形はけっこうな雪降りでしたが、今回ご紹介するのは大雪をテーマにしたゲーム。その名も「WINTER COMES AROUND」。ベーマガ92年5月号掲載のアクションゲームです。
ゲームはある冬の日、大雪による遅延で、作者さんが鉄道の駅に45分足止めされた経験からアイディアを得たもの。プレイヤーは除雪機械「ウケザラ2+号」を操り、大雪から鉄道の円滑な運行を守らなければなりません。
電車は画面上の線路を絶えず往復するのですが、レールには絶えず雪が降り積もり、遅延の原因となるばかりか、あまりに積もると動けなくなります。そこでプレイヤーはウケザラ2+号でせっせと除雪しては駅まで捨てに行くのですが、まぁ積もること積もること。追いつきません(おい)。さらに時々架線が切れることがありまして、こうなりましたら電車は完全にストップ。早急に直しに行かなければなりません。
遅れたり止まったりすると、徐々に利用客のストレスゲージが上がっていき、限界を超えると暴れだしてゲームオーバー。それまでの得点を競います。お前ら、ちょっとは雪かきの苦労を思い知れよ!(泣)
さて、もとがポケコン用に作ったというゲームだけあって、内容は至って単純です。MSX2に移植するにあたって、マシン語サブルーチンで高速化を図ったそうで挙動は至って快速。電車だけに(おい)。
プログラム部分はよく出来てるのですが、ゲームとしてはそれ以上のひねりが何も無いため、盛り上がりや面白みには欠けます。
基本的には雪もストレスゲージもひたすら積もるだけで、遅かれ早かれじり貧になるというか間に合わなくなってやられるゲームです。とにかくカタルシスのないゲームという印象で、乗客のストレスゲージが下げられるルールや、ピンチから一発逆転できるテクニックやフィーチャー等がないことが気になりました。