例によってプログラムを打ち終わったのでご紹介です。今回は迷宮アクションゲーム「ハデス・プリズン」、ベーマガ86年8月号の掲載です。
ルールはいたってかんたん。全ての敵をやっつければ面クリアです。主人公には攻撃能力がないかわり、怪力で迷路の壁を動かすことができます。うまく壁を動かして敵を閉じ込め、身動きできなくすればやっつけたことになります。ところが迷宮の通路は狭く入り組んでいるため、不用意に壁を動かすとこちらがハマります。主人公はギリシャ神話の英雄ヘラクレスで、冥王ハデスによって魔物だらけの迷宮に捕らえられたという設定があるのですが、キャラクターが8x8ドットと小さいので、あんまりそういう感じがしません(笑)。
「倉庫番」のようなパズル要素や、まとめて敵を閉じ込めるとボーナスというフィーチャーこそありますが、このゲームの楽しさは、なんといっても壁を動かせるところにあります。「ドラゴンスレイヤー」しかり、意味なく迷宮を作り替え、暴虐の限りを尽くす積み木遊び感。ルールはもちろんのこと、ゲームの面白さにはこうした感触も重要なのだと思います。