何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

続・MSXdev'13出品作から




おとといに引き続き、MSXdev'13出品作のご紹介です。
本大会のルールは、MSX1以降用で容量16KB以内。
MSXでプログラムを組んだことのある方ならおわかりでしょうが、
あれもこれもと欲張るとすぐ容量が足りなくなります。
その中でどれだけ完成度の高いゲームを作るかは、
詰め込むプログラムの技術力はもちろん、
取捨選択のセンスも問われます。






The Pets Modeさんの「Stan,the Dreamer」は相当な意欲作。
なんとMSXでは珍しいリアルタイムアドベンチャーゲーム
内容は主人公スタンを操り、金銀財宝を探しに行くというものです。
MSX用リアルタイムAVGといえば、ログインの「ミッドナイトチェイス」を
思い出すところですが、そちらが32KBで動いているのに対し、
本作はなんと16KB。しかもマウス対応です。
16KBなのでゲームは瞬く間に終わりますが、絵本をめくるようなプレイ感覚が魅力です。
作者さんが「子供と一緒に遊ぶための小品です。暴力描写や難しい謎はありません。
自ら考えさせる一助になれば」といったことを仰っているのにはなるほどです。






最後のエントリー「Slender」はPentacourさん制作の迷路ゲーム。
寂れたキャンプ場に散らばる謎の手記を5枚集めることが目的です。
一番の特徴は可変式スポット処理です。
プレイヤーには懐中電灯が照らす範囲のみが見えており、
僅かな視界を手がかりに、マップを手探りしていくという趣向です。
以前拙blogで紹介したログインの「DARK ROAD」みたいなかんじですが、
操作性が良い分、こちらの方が遊びやすいでしょう。
「DARK ROAD」では「水の残量」がゲームを面白くしていましたが、
本作には「電池残量」があります。
プレイヤーは状況に応じて懐中電灯の照らす範囲を切り替えられるのですが、
広範囲に照らすほど電池を早く消耗します。クリアを目指すならマップを作るのが近道でしょう。


結果はKAROSHIホームページ掲示板の専用スレッドにて、各ユーザーの投票により決められます。
投票はもう始まっていて締切りは6月30日。投票にはKAROSHIへの登録が必要です。
気に入った作品がありましたら投票されてみてはいかがでしょう。


「Stan,the Dreamer」
http://www.thepetsmode.com/prods/TPM_StantheDreamer.zip


「Slender:The Camping」
http://pentacour.com/files/slender.zip


KAROSHI MSX community
http://www.karoshicorp.com/