何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

八森山に登ってきた


GR DIGITAL IIIで撮影


以前より気になっていた八森山に登ってきました。
八森山は新庄市と最上町の間にある標高1098mの山です。
神室連峰の一座で、山頂付近には神室連峰縦走路もあり、
ここを経由して杢蔵山に行ったり神室山に行ったりすることもできます。
こんな具合に道が充実してるのをいいことに、
今回は最上町の薬師原からその縦走路に取り付き、
山頂を経て槍ヶ先まで行って、薬師原に戻ってくるというコースを歩いてきました。





八森山には町民登山や小学校の集団登山等でけっこう人が登っているらしく、
登山道は非常に整備されています。ところどころには地元の小学生手作りの
看板など取り付けられていて、何合目かが判るようになっています。
登山道から山頂までの高低差は約800mなので、1合あたり80メートル。
地形図を確かめながら登ったらそのとおりに看板が出てきたので、
これでどこにいるかがよく判りました。





主稜線は新庄市と最上町の境で、そこまで出てくると展望が開けてきます。
東側が最上町で、西には亀割山や杢蔵山。
特に杢蔵山は新庄側から見るなだらかでどっしりした姿とは全く異なり、
新田川上流の谷からそばだつさまは「険峰」の一言でした。
ここからさらにひと登りすれば山頂です。





山頂で休憩とおにぎりの昼飯にした後、縦走路を伝って槍ヶ先へ。
やはり左右に展望の開ける気持ちいい区間が続きます。
ただし八森山から槍ヶ先までは痩せ尾根で、ところどころ急な上り下りも待っており、
神室連峰の一部であることを感じさせます。
息を切らしながら烏帽子山を登りきり、これまで来た道を振り返ってみたら、
改めてその険しい道のりに、我ながらよく歩いたもんだと感心したのでありました。






登り始めてから4時間半ほどで槍ヶ先に到着。
その名のとおり、ふもとから見るとここだけ尖ってまさに「槍の先」です。
その分展望は抜群で、向町のカルデラや新庄・金山方面の盆地を望むことができます。
雲が多かったせいで遠くの山並みは見えませんでしたが、
天気が良ければ鳥海山が見えることもあるのでしょう。





帰りは親倉見方面への登山道を標高650メートル付近まで下り、
そこから薬師原方面に分岐します。
しかしこの分岐点から先、薬師原に至る道が全く整備されておらず、
ところどころ草や倒木に埋もれ、非常に判りづらくなってます。
途中何度も道が消えかけ、「もしや遭難が?」と肝を冷やすこと幾度。
かろうじて戻ってくることはできましたが、
こちらのコースはちょっと難しいので、おとなしく親倉見に下りた方が無難かもしれません。