何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

X68K版イースの音楽の話




http://togetter.com/li/40795


機会に恵まれまして、GORRYさんからX68k版「イース」について、
Twitter上で直接お話を伺うことができました。
GORRYさんこと後藤浩昭さんは、X68k版「イース」スタッフの一人です。
取説では編曲担当としてクレジットされています。
それよりむしろ80年代のパソコン少年にとっては、YK-2、「ヒババンゴ」Yu-You両氏と並び、
ベーマガ誌上で音楽コーナーを担当されていた方として記憶に残っているでしょう。


お話の詳細は冒頭のまとめ記事を読んでいただくとして、
目から鱗だったのは68k版は当初から88版とは異なるものを目指していたということと
それは音づくりでも同じであったということ。
「なぞいちけんけん」さんが磯田健一郎さんであったこと、
そして同氏が脚本のみならず音楽の方向性を決める上でも重要な立場にいたということ。
結果的に多くの「原作ファン」には受け容れられなかったわけですが、
68k版が異色の移植になったのにはれっきとした理由があったということを改めて知りました。





そういえば「イースIIエターナル」でも、プログラムファイルのバイナリを覗くと、
「『エターナル』では『ファルコムらしさ』を壊すことが個人的なコンセプトだった」という
スタッフの独り言が記されています。
68k版とエターナル、両者を比較してみると、
「異なる」の方向性の違いが興味深く感じられます。
最後になりましたが、貴重な証言をしてくださったGORRYさんに、つくづくお礼申しあげます。