何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

REM文の怪




MSX-BASICには注釈を入れるためのステートメントとして「REM」があるのですが、
これを「’」で代用できることは、往年のマイコン少年にはあたりまえの知識です。
しかしこの二つにちょっとした違いがあることをご存知の方は、
意外に少ないんでないでしょうか。


実はMSX-BASICでは、「’」よりも「REM」の方が、使用容量が少ないのです。
書き方では「’」の方が2文字少ないので、こちらの方が少なそうなのですが、
実際「’」は「:REM」として扱われるので、その分容量を喰うようです。
サンプル画像を見ていただいたとおりなのですが、
「’」は命令文の後に、命令を区切る「:」なしで書いてもエラーになりません。
ところが同様に「REM」を書くと、Syntax Errorとなってしまうのです。
今となってはあんまり使いどころのない知識ですが、
まぁ、こんな仕様もあったということで。