何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

20年後にどうなるか

ゲームの歴史を知っている者ならば、「周辺機器を利用したソフトは、高く評価されることはあっても、スマッシュヒットすることはない」という常識が存在することは、痛いほどよく知っているからです。 しかし任天堂は、そんな常識について「知らないふり」を続けました。そして自信満々の姿勢を崩さずに「Wiiフィット」を市場に投入しました。最近好調な任天堂が、ここまで本気でプッシュするなら、きっと面白いに違いない とユーザーたちに思わせることに成功し、本当にヒットさせてしまった。ここ数年の任天堂の、ゲームビジネスにおける勝負勘の冴えは凄まじいばかりです。 こうして任天堂は、みごとに新しいデバイスを普及させることに成功。任天堂は大きなギャンブルに勝ちました。その結果、未来の勝利のための手札を1枚、入手したことになったのです。

WiiやDSの快進撃はみなさんご存じのとおりですが、
それゆえに、ゲームの「作品」としての寿命は、
意外に短いのでないかという気がします。


ファミコンメガドラPCエンジンのソフト等が
現在でもそれなりに遊べるのは、エミュレーター
各種復刻版の存在が大きいと思われますが、
ゆくゆくWiiやDSが旧ハードになって、いざ復刻版をとなった場合、
そのときにWii・DSの大きな売りである
タッチペンやヌンチャクといった特殊なコントローラーを
どうやって再現するのかという問題が出てきます。
当然ながらコントローラーが再現できなければ、ゲームは遊べないわけですので、
そう考えると、20年後、川島教授の脳トレやWiiFitが、
現在におけるスーパーマリオやドラクエのような感覚で遊べるのかと
不思議になってくるのです。


いいゲームは末永く伝わって欲しいものです。
それと一言。「周辺機器を利用したゲームにヒットなし」と言ってますが、
マルコン使用が大前提のサターン版「ナイツ」は相当にヒットしてます。