何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

坪景峠進行率70%




昨日の子持峠に引き続きまして、西川町と大江町の間にある坪景峠に行ってきました。
峠はその昔、左沢から六十里越街道に抜ける間道として利用されたものですが、現在は廃道と化しています。
いつもどおり、地形図をあてにしながらの峠行となったのですが、今回はえらい目に遭いました。
随所に背の丈ほどの笹薮や雑草、茨がただものでないほど生い茂り、徒歩でさえ通行困難となってました。


西川町側は鞍部への急登にさしかかると道跡が全く藪に埋もれ、どこがどこだかわからないというありさまです。
さいわい子持峠同様、峠には鉄塔がありまして、こちらへ登る道がかろうじて認められましたので*1
これを伝ってなんとか鞍部の鉄塔に立つことができました*2
旧い道は全く笹薮の下で、鉈や鎌なしでは通ることさえできず、鞍部から大江町側に降りていくのは断念しました。
そのかわり、反対側から登れるところまで行ってみようと、大江町側からも登ってみました。
大江側は比較的道が残っておりまして、西川側よりも遙かに道が追いやすく、
鞍部はもちろん、そこまでの道筋がすっかりこの目で確認できるほどだったのですが
やはり盛大な藪に行く手を阻まれ、手前で引き返してきました*3
峠の入口には旧い追分碑などもありまして、往時はそれなりに利用された道だったことが伺えたのですが、
人が通らなくなると、道はとたんに寂れてしまうということを、改めて思い知ったのでありました。
やっぱり時期が悪すぎたのかもしれません。
降雪直前か雪解け直後を狙って、大江側からまた登ってみようかと思ってます。


今回の反省みたいな事を述べますと、やっぱり薮漕ぎ装備が欲しいです。
峠は高圧電線の通り道になってますので、これを目印にできる分、迷う心配はあまりないのですが、地形図は必携です。
鞍部前後の峠道は全く藪に埋もれてまして、徒歩でさえ近づくのは困難ですが、
鞍部に行くだけだったら西川側から、古道を追うなら大江側から登った方が楽です*4
意外に注意が必要なのが足下です。薮に隠れて足場が見えず、危険な場所もいくつかありました。
それと、不慣れな方は近づかない方が身のためです。

*1:こちらも激薮に埋もれていたが。

*2:厳密には鞍部の少し西にある。

*3:冒頭の画像は大江側の峠中腹から鞍部を見上げたところ。てっぺんに鉄塔が建っているあたりが鞍部。

*4:それでも苦行のような道中が待っているのだが。