何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

加茂街道旧道

昨日は笹立隧道の話をしましたが、それで興味が湧きまして、
笹立隧道衰退の一因となった加茂街道の現在について、ネット上で少々調べました。
数年前にバイパスが開通したことは知っていたのですが、それにともない、旧道のトンネルは通行止めとなった模様です。
トンネル手前に高館山登山道の入り口があるので、そう急に廃道化することはないと思われますが、
旧道が現役だった頃、荒井も何度か通ったことがあるだけに、隧道が通れなくなったという知らせには寂しさを覚えます*1


街道は19世紀初頭に鉄門海上人*2が開削したもので、その後孫弟子鉄竜海上人による改修工事、
明治期の隧道開通*3、その後の加茂隧道改良工事などを経て、
永らく加茂と大山の往来に使われていました。
加茂隧道は笹立隧道と光と影をなす関係にあるわけですが、その双方が永い眠りに就こうとしている現場に、
我々はちょうど立ち会っているのかもしれません。


参考リンク:
http://www.thr.mlit.go.jp/yamagata/u-zen/024/yumeno01.html
 「夢の足跡 鉄門海上人」 山形河川国道事務所HP内「地域づくり 季刊誌u-zen Vol.24」より


http://www.h3.dion.ne.jp/~kamo_hp/
 2005年9月26日付佐藤浩正さんの報告 「いいどごだの加茂」より

*1:つくづく、近代遺産として後世に残して欲しい!!

*2:元朝日村注連寺の即身仏になったお方。

*3:かの三島通庸が提案したらしいが、地元の猛反対によって任期中に着工できなかったそうで。