何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

出た当時から旧かった

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荒井がFM3a使いになってから、今年で10年となりました。
買った当時はぼちぼちデジタル一眼レフカメラも普及しはじめてきて、フィルムカメラでももっと高性能なAF中級機も揃ってたりと、他にも選択肢はありました。なのにわざわざ機械式のマニュアル銀塩写真機を選んだ理由は「長く使えそうだから」というものでした。
あれから10年。それら写真機がことごとく陳腐化したりガラクタ同然になったり、さらには修理できなくなってしまったものもあるという状況を見るにつけ、あのときの自分の選択は全く正しかったとつくづく思うのでありました。10年経ったにもかかわらず、FM3aはいまだ第一線級の性能で、現役で使用中。陳腐化する気配がありません。


買った直後、ケース代わりのバッグを見つくろうため、贔屓の山道具屋さんに行きました。そこの店主さんが荒井のFM3aを見るなり言ったことを覚えています。


「昔っぽいカメラだなぁ。」


この言葉がFM3aという写真機を的確に言い表しています。発売当初からもはや旧かったのですが、それがゆえにそれ以上旧くならなかった。というわけでこいつにはまだまだ活躍してもらうつもりです。